
美作大学 生活科学部 福祉のまちづくり学科 社会福祉専攻
小坂田 稔先生
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社会と福祉の新たな在り方を「自分で見て・考え・形にする」授業
高齢社会の進行は、様々な新しい課題を私たちに提示している。例えば、高齢者の多い中山間地での交通問題。過疎化の進むこれら地域では公共交通機関の合理化により移動手段が年々減り、高齢者は通院・買い物などの外出に困窮している。 こうした新たな福祉課題やその需要について学び、その解決方法を提示できる人材を育成していく事が、小坂田先生のテーマとなっている。 「実は現在のところ、こうした課題について明確なビジョンと方法論を持って解決策を提示できる人材は、社会的にもほとんど育っていないんです。それだけに、地域で起きている問題をしっかり見つめその解決策と新しい暮らしの在り方を組み立てていく能力が、これからの社会には大きな価値を持ってくるんです」と小坂田先生は語る。 また、「新しい動き」を学ぶための視察の機会も多い。昨年は認知症の方と乳幼児が一緒に生活するという「富山型統合ケア」を実践する富山県の施設にゼミの学生が赴き、具体的な取り組みを学んだ。その上で学生たち自身で建築設計の領域まで踏み込んで、富山型統合ケアのコンセプトを取り入れた福祉施設のシュミレーション設計も実施、この施設の具体化に向けての取り組みも始めている。 こうした実践的な授業内容は、学生にも非常に評価が高い。「現場の方たちの苦労を知り、自分の福祉へのスタンスが変わった」「以前は漠然と福祉の道を考えていたけど、現在は具体的に自分に必要な進路を考えるようになった」など、より「現場に近付いた」考え方が出来るようになっているようだ。 まず理論を身につけることが前提。しかしそれだけでは得られない知識や経験を、実践から学ぶ。この小坂田先生の問題への多角的アプローチは、近い将来大きな成果として、社会の進化に繋がっていくことだろう。 |