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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2008/09
 夏、猛暑の下での部活 熱中症対策のDVD制作 (岡山県 津山高校 保健委員会のみなさん)
 環境意識を高め、奉仕の精神を育む校外清掃活動  (三重県 津商業高校 生徒会・生徒有志のみなさん)
 200人のお年寄りに芝居を披露 演じつつ奉仕の心を育む (岡山県 津山商業高校 演劇部のみなさん)
 タイの山林再生を願い、現地で奉仕の植林活動 (愛知県 名城大学附属高校 13人の2年生)
 不昧公ゆかりの茶室観月庵修復の寄付を目的に茶席開く 
(島根県 松徳学院中学校高等学校 茶道部・邦楽部のみなさん)
岡山県 津山高校 保健委員会のみなさん
岡山県美作地域の中心都市、津山市。春は桜、秋は紅葉が美しい鶴山公園(津山城趾)などの名所旧蹟、また、西洋医学の宇田川玄隋、洋学の箕作阮甫など先駆的学者を多く輩出したこの町に、津山高校がある。
110年以上の歴史と伝統を誇る同校の生徒は、「畏天敬人(謙虚に学び、周りの人を大切にする)」の校訓のもと、勉学はもとより、生徒会活動や部活動、ボランティア活動などに熱心に取り組んでいる
今年7月には保健委員会のメンバーが、猛暑下の部活動での熱中症予防や応急手当の方法をわかりやすく映像化したDVD「知って防ごう熱中症」(約20分)を制作した。約1カ月かけて完成させたDVDの企画・制作の中心となったのは2年生14人。津山圏域消防組合(林田)で、救急救命士から熱中症の応急手当てについて研修を受けた委員が自ら出演し、「猛暑の中長時間練習する時は、15分に1回は休憩を取る」などの予防方法を説明。また部活のランニング中に倒れたと想定し、涼しい場所への運び方や応急手当の具体的方法の他、熱中症予防に関する運動部顧問へのインタビューや、スポーツ飲料の作り方なども紹介している。
保健委員会はこのDVDをもとに、7月16日、同校百周年記念館で熱中症研修会を開催。運動部の代表や顧問を対象としたもので、当日は約100人が参加した。委員たちはまず参加者たちにDVDを視聴してもらった後、各班に分かれて実技指導を行った。
運動部員らは、委員による「倒れた生徒の足を高くして、首やわきの下、足の付け根など太い血管が通るところを瞬間冷却剤で冷やして」「ぬれタオルを体に置き、うちわであおごう」といった、救急車が到着するまでの応急手当の方法を真剣な表情で見つめ、実技に取り組んだ。
今回の研修会に参加した運動部員は、「足首から上へ向けての脚マッサージが効果的とは知らなかった。万一の際に役立てたい」「夏休み前にこの研修を受けて良かった。他の部員にもDVDを見せたい」という。
保健委員会のメンバーは「消防署での講習は、知っておかなければいけないことばかりで、いい体験になった。このDVDが、真夏の部活動での練習方法の見直しに役立てばうれしい」と話していた。
なお、同委員会では、熱中症予防対策をより広く知ってもらうため、校外の希望者にもDVD「知って防ごう熱中症」を無料で貸し出すことにしている。
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三重県 津商業高校 生徒会・生徒有志のみなさん
伊勢平氏発祥の地として伝えられ、江戸初期、藤堂高虎によって町づくりが進められた三重県津市に、開校以来89年の歴史を誇る県立津商業高校がある。中勢地区唯一の商業専門高校である同校は、バレーボール部やソフトボール部、簿記部などの部活動の盛んな高校として、全国的に知られている。
また近年では、各学期にクリーン週間を設ける、教室から出るごみを指定された分類で95%以上正しく分別する、などの環境教育を学校挙げて推進している。生徒も、学校の方針に呼応し、生徒会を中心に校内ならびに地域に貢献する環境美化活動を展開している。
今年の6月24日には、生徒会主催の校外清掃活動を実施した。
同校生徒一人一人の環境意識を高めると共に、奉仕の精神を育てようと、昨年から実施しているもの。
当日放課後、約150人の有志生徒と教職員が校庭に参集。生徒らは軍手とごみ袋を手に、同校から最寄り駅の「近鉄津駅」までの通学路や近くの公園、空き地などでごみ拾いを行った。活動は1時間ほどだったが、捨てられた紙くず、吸い殻、空き缶、ペットボトルなどをきちんと分別したごみ袋は、軽トラックの荷台いっぱいになった。
環境問題やごみ問題、リサイクルなどの情報やニュースが毎日のように発信される中で、まだまだ心ない人の多いことに嘆く生徒もいた。
しかし、今回の校外清掃活動の参加者は、昨年の100人を大幅に上回るもので、同校生徒の環境問題に関する意識は、確実に高まっていると言える。また、清掃活動中、地域の人から「ご苦労様」「きれいになったねぇ」と感謝の言葉をかけられた生徒は、思わず笑顔に。暑い中での作業だったが、参加した生徒はみな、地域社会に奉仕する喜びを噛みしめながら、気持ちのいい汗をかいていた。
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岡山県 津山商業高校 演劇部のみなさん
岡山市と鳥取市の中間に位置する津山市。桜の名所津山城趾(鶴山公園)に見守られ、古くから小京都と呼ばれるこの城下町に、岡山県立津山商業高校がある。
「自彊(じきょう)」(=自ら努め、励むこと)を校是とする同校の生徒は、英語版津山市ガイドブックの作成や、津山国際交流車いす駅伝に参加する選手の世話をするなど、奉仕活動に熱心なことで知られている。
中でも演劇部は、15年前から市内の老人ホームに年に3〜4回訪問し、自分たちで作った作品を披露するなど、芝居を通したボランティア活動を続けている。
今年7月28日(日)には、200人のお年寄りの前で創作劇『夏心』を披露した。これは、勝央町教育委員会が主催する、お年寄りを対象とした生涯学習「サンサン学園」の演劇鑑賞会(勝央町文化ホール)に出演したもので、上演した作品「夏心」は、部員が書きあげたオリジナルストーリー。
“芝居の舞台となる「心宿ふれあい公園」には、いまは珍しい黒電話が置いてある。その黒電話のそばには、いつもおばあちゃんの米子が居た。過去の出来事によって心を閉ざしてしまい、人と接することをしなくなった主人公・友子や営業マンたちは、米子との出会いのなかで、命の大切さ、人の心の温かさを知る…”という物語。鑑賞したお年寄りは、 米子の台詞にうなずくなど、生きることの素晴らしさを表現した深い内容に感動した様子で、熱演する部員に大きな拍手を贈っていた。
今回の「サンサン学園」演劇鑑賞会に出演した部員は、「お年寄りのための生涯学習で、私たちの芝居がお役に立てればうれしい」「多くのお年寄りの前でボランティアの一環として芝居を演じることが出来て、幸せです」と話し、「今後もお年寄りに喜んでもらえる芝居を、部員みんなで作っていきたい」と、さらなる創作意欲をかき立てていた。
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愛知県 名城大学附属高校 13人の2年生
名古屋市の玄関口であり、豊臣秀吉の誕生の地として知られる名古屋市中村区に、開学以来82年の歴史を誇る名城大学附属高校がある。同校の自ら学ぶ力と基礎学力を伸ばし、しつけ教育を大切にする校風は、生徒一人一人の健全な心身と、創造力の根源である生きる力を育んでいる。生徒も、地域社会に貢献するボランティア活動や環境保護活動などに熱心に取り組んでいる。例えば、9人の3年生が地元の大門商店街の夏祭りを盛り上げるため、企画の段階から参加したり、また4人の3年生が、学校近くを流れる惣兵衛川(庄内用水)を守ろうと「惣兵衛川をまもる会」を結成。この夏、地域の人々に協力を呼びかけて、川の清掃と打ち水作戦を実施しており、その思いやりの心と積極的な行動力は、各方面から高く評価されている。
今年の8月20日〜26日までの約1週間、スーパーサイエンスコースで学ぶ2年生13人が、タイで植林活動を実施した。
タイでは、かつては国土の半分ほどもあった森林が、伐採によって激減している。そのため、タイの政府機関であるFIO(森林工業機構)を中心に、失われた森林を40%にまで回復する計画が進められており、北部でチーク、南部でゴム、東北部でユーカリの植林活動を行っている。
このFIOの植林活動を、タイの大学と学術交流をしている名城大学を通して知った生徒は、日ごろから環境問題を学習をしていることもあり、「私たちも協力しよう」となった。そして、自分たちが中心となって募金活動を実施。現地に赴き、植林活動に参加することにした。
8月20日、中部国際空港から出発した13人の2年生は、タイに到着後、植林を行うタイ北部のランパン県メーマイ地方を訪問。FIOの関係者の説明を受けた後、植林作業に取りかかった。植えたのは、高級木材として知られるチークの苗木。生徒は慣れない手つきながらも、しっかりとクワを振るって固い粘土質の土を掘り起こし、高さ30センチほどの苗木を植樹した。苗木は1年後には2メートル近くにまで成長するという。
「日本で植林を行った経験はないが、国際協力に役立ちたい」「この機会を逃すと、こういう体験はできないと思った」という生徒は、「現地を初めて見たとき、ここが森のようになるとは想像できなかったが、苗木が大きく育って、ぜひそうなってほしい」「現地の人にタイ語や片言の英語で、ありがとうと言われてうれしかった」と笑顔。そして「機会があったら木が成長した姿を見てみたい」と、みな一様に話していた。
引率した教諭は「口で環境保護を訴えるというのは簡単だが、実際に植林をする人はあまりいない。押し付けの環境保護ではなく、生徒たちが自らの意思で体験した事が大切」と語り、「タイが国を挙げて植林している事実を、実際に体験してきた生徒が周りの人々に伝え、この活動が大きく広がっていけば」と、生徒の今後の取り組みに期待していた。
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島根県 松徳学院中学校高等学校 茶道部・邦楽部のみなさん
出雲松江藩の居城、松江城の鎮護寺普門院に、茶道三斎流の茶室「観月庵」(松江市指定文化財)がある。7代目藩主松平不昧公が、ここで東に昇る月を楽しんだという観月庵は、2000年の鳥取西部地震で、建物が傾くという甚大な被害を受けた。その後部分的な応急処置をとってきたものの、風雨・降雪などで傾きが一層ひどくなり、2本の柱で倒れないよう支えているのが現状という。
その観月庵の危機を新聞報道で知り、「自分たちが学ぶ三斎流の茶室・観月庵を守ろう!」と立ち上がったのが、松徳学院高校茶道部の部員たちだ。そして、今年の文化祭(松徳祭・8月31日)で、生徒会企画茶道部・邦楽部合同茶会での売上の一部を、観月庵修復のために寄付しようと提案。生徒会の他、松徳学院中学校の茶道部・邦楽部の部員からも賛同を得て実施することになった。
当日、会場となった教室には、松江工高から借りた組み立て式の茶室や茶席が設けられ、同校の生徒や保護者、市民、卒業生などが次々に来場。邦楽部員が琴で「ふるさと」などを奏でる中、茶道部のメンバーが心を込めて和菓子と抹茶でもてなした。来場者も、生徒の見事なお手前に感動した様子で、「多くの方々に楽しんでもらうことができた」と、部員たちも満足そうだった。
9月13日、生徒会執行部、茶道部、邦楽部の代表が、「観月庵」修復事業協議会を訪問。文化祭での売上金の一部を義援金として贈呈した。この日参加した部員は、「私たちが手ほどきを受けている三斎流の茶室「観月庵」の修復に、少しでも役立てばうれしい」と話していた。
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