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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2008/10
 北海道遺産ワッカ原生花園の魅力をガイド 小学生や観光客と交流を深める 
(北海道 常呂高校 ボランティア局のみなさん)
 成人支援施設の花壇の花を衣変え 利用者も満開の笑顔 (香川県 高松南高校 環境科学科の生徒のみなさん)
 函館の活性化へ会社設立 函館ブランドの商品開発を推進 
(北海道 函館商業高校(模擬)株式会社HAKOSHOPのみなさん)
 市民参加のイベントを自分たちで企画・開催。いきいきまちづくりに貢献 
(秋田県 横手清陵学院高校 家庭クラブのみなさん)
 中学校の恩師に、習得したエステ技術で恩返し 
(福岡県 希望が丘高校 トータルビューティー系列5人の生徒)
ホタテ養殖の発祥地として知られる北見市常呂町。北海道最大の湖サロマ湖と、冬は流氷押し寄せるオホーツク海に面した同町に、北海道遺産に指定されているワッカ原生花園がある。
アイヌの人たちの言葉で「水」、それも、飲める水、湧き水を意味する「ワッカ」の名を持つ同原生花園は、サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州にできた日本最大級の海岸草原で、幅は200〜700m、全長約20kmに及ぶ。1998年、「ワッカ自然環境保全宣言」が採択されるなど、人間と自然との共存を地域全体で保護しようと努めており、そこで一役買っているのが、道立常呂高校の生徒だ。
今年も、6月にワッカ原生花園の除草や清掃作業を行う『クリーン・アップ・ワッカ』を実施しているが、同校での保護活動の中心となっているのが、ボランティア局の局員たちだ。
ボランティア局では、ワッカ原生花園の保護活動だけでなく、その魅力を多くの人に知ってもらおうと、局員が今年の5月から原生花園が閉まる10月までの約半年間、同園のガイド役を務めている。
子どもたちへ本の読み聞かせなどの福祉活動を続けてきたボランティア局では、自然科学関係にも活動の幅を広げており、常呂の自然観察に基づく展示パネルの作成や、「全国野生生物保護実績発表大会」で研究発表を行っている。これらの活動が評価され、北見市常呂総合支所から「ガイド役になってほしい」との声を受けて取り組むことになった。
ボランティア局には10人の生徒が所属し、うち8人が休日を利用してガイドを行っている。局員は、ガイドを務めるのに先立ち、この春、局担当教諭と園内をめぐる「龍宮街道」を散策。森・草原・砂丘・湿地が混在する砂州に、四季を通じて300種以上の草花が咲き、野鳥が生息し、多様な生態系を形成するワッカ原生花園の特徴や魅力をしっかりと学習。観光客を案内すると共に、交流を楽しんできた。
夏休みの8月には、環境学習で訪れた北見市の小学生たちを、担当教諭の指導を受けながら、3人の生徒が案内した。「龍宮街道」をサイクリングしながら原生花園の夏の花々を紹介。途中姿を見せたキタキツネや野鳥などの生体や特徴などをわかりやすく説明すると、子どもたちは、興味津々といった表情で聞き入っていた。
ガイドボランティアの局員は、「読み聞かせのスペシャリスト」や300種以上の植物の名前を知っているという「植物のスペシャリスト」など多士済々。ガイドの時は、局で作った花の観察記録カードと裏に周辺マップを載せたパンフも配る。「遊歩道まですべて書いている詳しい地図」という自慢のパンフで、生徒の案内と合わせて、観光客からも「楽しく学べる」と好評だ。
局員は、ワッカ原生花園の他、カシワ、ナラを主体とした広大な落葉樹の森林の中に、擦文文化(約1000年前)、縄文文化(約4000年前)の竪穴居住跡が残る「ところ遺跡の森」のガイド役も務めている。
生徒は「まだまだ未熟で経験の少ない私たちですが、今後も学習、工夫し、ワッカと遺跡の森の良さ・素晴らしさをお客さんに伝えていきたい」と意欲を見せる。そんな彼らに担当教諭は「観光客に少しでも楽しかったと思ってもらえるようになれば」と話し、「全国から訪れる観光客の中には知識のある人もおり、かえって勉強になる」と、生徒が交流を機に根気よく研究を積むことを期待していた。
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香川県 高松南高校 環境科学科の生徒のみなさん
“さわやかなマナーと思いやりの心をもった人間を育てる”ことを教育目標のひとつとしている香川県立高松南高校の生徒は、ボランティア活動に熱心なことで知られている。
地域清掃活動やあしなが学生募金、赤い羽根共同募金、友情・愛絵はがき募金などの他、老人福祉施設や自閉症とその周辺のしょうがいをもつ子と親の会などの団体が主催するイベントのサポートなど、その活動は多岐にわたり、地元の福祉関係者や地域住民の評価も高い。
同校の環境科学科の生徒も、日頃学んでいる知識や技術を活用したボランティア活動を行っている。近隣の小学校の児童と交流し、野菜や花の育て方の指導を行う他、同校生徒の通学の駅、琴電一宮駅花壇の飾花活動などを意欲的に取り組んでいる。
今年7月23日には、かがわ総合リハビリテーション成人支援施設(香川県高松市田村町)の中庭花壇の植え替えに、さわやかな汗を流した。
当日は同科の生徒6人が施設を訪問。昨年12月に植えたパンジーやビオラを片づけた後、自分たちが春ごろから育ててきたポーチュラカや日日草の花約500株を、1株ずつ丁寧に植えた。
中庭の花壇は50平方メートルほどの広さがあり、利用者も生徒に協力。赤や黄、ピンクなど色鮮やかに咲き誇る花々の色の配置を工夫するなど、一緒になって植え替え作業を楽しんだ。
今回の活動に参加した生徒は「利用者さんから中庭がきれいになったと言われてうれしかった」「少しでも季節感を感じながら花を楽しんで欲しい」「12月になったら、春の花へ植え替えに来ます」と笑顔で話していた。
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北海道 函館商業高校(模擬)株式会社HAKOSHOPのみなさん
北海道で最も早く創立(1886年)された公立高校として知られる道立函館商業高校。同校の122年の歴史は、生徒と学校による常に新たな挑戦への積み重ねの歴史でもある。今もその伝統は脈々と受け継がれており、今年7月には、北海道の公立高校では初めて、生徒と教職員らとの共同出資で(模擬)株式会社HAKOSHOP(はこしょっぷ)を設立。函館市の活性化に貢献する「函館ブランド」の商品開発をスタートさせた。
この取り組みは、同校が2006年に大野農業高校、函館水産高校とともに、道教育委員会の「北を活かす人づくり」事業の対象校に指定されことがベースになっている。そして同年度より「高校生による函館エリアの活性化プロジェクト」をテーマに、3校共同でのプロジェクトや、各校の特性を生かした事業を企画、実践している。
函館商高の研究テーマは、「食と観光」で、今回、その研究の一層の充実を図るため、流通ビジネス科の課題研究調査研究グループの3年生9人と教職員らが出資し、(模擬)株式会社HAKOSHOP(資本金4万8000円)を設立したもの。同社は地域の企業などと連携し、商品開発や商品販売、イベントの企画・開催など多彩な事業を通して、市の活性化に役立つことを目的としている。
中でも、函館ブランドの商品開発に力を入れており、7月中旬には、同窓会の協力を得て、生徒のデザインを基にしたタオルやエプロン、ビアジョッキの3点を商品化し、販売を開始した。
続いて8月23日には、函館ブランド第2弾となる「米チェン・クッキー」(ココア味とチーズ味の2種:各4枚入り130円)と「米チェン・シフォンケーキ」(抹茶味とレモン味の2種:各420円)を完成させた。
いずれのお菓子も、北海道産米の「きらら397」と「ふっくりんこ」の米粉を使用している。生徒の「北海道産のお米を使った商品を創ろう」という言葉から商品化がスタートし、様々なアイデアが出た中で米粉を利用することになった。
クッキーとシフォンケーキの製造は、社会福祉法人「かいせい」(函館市東川町)に委託。同法人では「膨らみを出すのと、米臭さに勝る香りをつけるのに苦労した」といい、およそ2ヶ月かけて完成させた。
HAKOSHOPの幹部社員の生徒は、「いいものを創らなくては、函館ブランドとして成功しない。みんなでたくさんのアイデアを出し合った」「クッキーもシフォンケーキも美味しく仕上がった。子どもからお年寄りまで楽しんで頂けると思う」と、自信を覗かせる。
そして8月30日、大野農業高校、函館水産高校と合同で、消費者交流会を緑友会六輪村(北斗市大工川)で開催。新商品の2つのお菓子をはじめ函館ブランド商品を披露した。他に、3校商品詰め合わせギフトと函商どら焼きを販売し、すべて完売した。翌31日には東日本フェリー函館ターミナル(函館市港町)で開かれた津軽海峡祭に参加。新商品などの函館ブランド品を披露し、来場者から「おいしい」「ほしい」と上々の評判を得た。
生徒は「うれしい」と喜びを表すと共に、「校是の「士魂商才」を旨とし、これからも函館エリアの活性化に役立つ商品作りやイベント等の企画を推進していきたい」と決意を述べていた。
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秋田県 横手清陵学院高校 家庭クラブのみなさん
中高一貫教育校として2004年に開校した秋田県立横手清陵学院高校。「切磋琢磨」を校訓とし、新たな創造性を育む“ものづくり教育”や人と人とのふれあいを大切にした“豊かな心の教育”を推進している。この教育精神は、生徒の成長への糧となると共に、地域に目を向けるベースともなっている。同校生徒のボランティア活動は、地域でもつとに知られており、中でも熱心に取り組んでいるのが家庭クラブの生徒だ。
同クラブが開発・商品化した「アスパラまんじゅう」や「アスパラ・マドレーヌ」は、地元産アスパラガスの未利用部分を生かしたユニークなお菓子として、2005年に開催された「全国高校家庭クラブ研究発表大会」で、最優秀賞にあたる文部科学大臣賞を受賞している。
優れた実績を誇る家庭クラブが、今年9月に地元活性化への貢献策として実施したのが、「さわやかフェスティバル2008〜市民全員で一つのまちづくり」だ。料理対決やまちづくり博覧会など多彩な内容で、企画から開催まですべて自分たちで行った。
今回の活動は、高校生を中心としたグループによる、自分たちが住んでいる地域が「こんな地域になったら楽しく住みやすい」といった未来に向けた実践活動を支援するトヨタ財団(東京)の助成事業の一環。同クラブは、昨年度から「地域ネットワークの構築をめざして─明るく元気なまちづくりは私たちの手で」をテーマに、神社祭典や地域イベント、クリーンアップなどに積極的に参加し、住民や各種団体との交流を深めてきた。
7月下旬から同クラブの部員13人が準備を開始し、各種団体への参加の呼び掛けやポスター制作などの広報活動の他、料理対決で発表するメニューの考案などを進めてきた。
そして9月7日、「子供からお年寄りまで、だれが来ても楽しめるイベント」と意気込む「さわやかフェスティバル2008」が、横手市のあさくら館で開催された。
メーンイベントは「トマト王者決定戦」。横手市が産地化を進めている調理用トマト・シシリアンルージュを使った創作料理を競うもので、同クラブや増田高校の生徒、主婦ら7組が参加した。トマトを使った炊き込みご飯やロールケーキなど、アイデア満載の料理やお菓子が披露された後、参加者が試食した。
「まちづくり博覧会」では、横手青年会議所やJA秋田ふるさと、男女共同参画センターなど市内のさまざまな団体・機関がブースを設け、まちづくりに関する取り組みを紹介。横手やきそばの実演販売、横手にまつわるクイズ大会、縁日コーナーなども行われ、多くの来場者が詰めかけた。
また、今回のイベントには、同クラブが開発・商品化したアスパラまんじゅうに、学校名の焼き印を入れた限定版が登場。たちまちのうちに売れ切れた。
大好評のうちに幕を閉じた「さわやかフェスティバル2008」。家庭クラブのメンバーは達成感を味わいながらも、「私たち高校生が、これからも横手市の“明るく元気なまちづくり”の中心的な役割を担い、“人づくり”と“人と人のつながり”を大切した地域活性化に取り組んでいきたい」と、意気込みを語っていた。
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福岡県 希望が丘高校 トータルビューティー系列5人の生徒
福岡県の北部に位置する中間市。今年市制50周年を迎えた同市に、九州の私学で最初の総合学科校となった希望が丘高等学校がある。「勇気・知恵・根気」を校訓とする同校の生徒は、自ら体験し、学ぶ姿勢を日頃から育んでいる。それはまた、地域との交流を通して、地域の人々へ感謝する気持ちにつながっている。
9月29日には、総合学科トータルビューティー系列(コース)の生徒5人が、かつて通った中間市立中間中学校を訪ねた。
今回の訪問の目的は、中学時代の恩師に、希望が丘高校に進学して学び、身につけた美容の知識と技術を披露すること。同校のトータルビューティー系列は、「個性を引き出す美と健康の追求」を願い、女性の美と健康を教育理念とし、外部のエステ専門学校と業務提携し、エステ(フェイシャル)・メイク・ネイル・基礎理論等の総合的な美容の知識と技術を習得している。
この日、同中を訪問したのは1年生3人と2年生の2人。久しぶりの再会にやや緊張気味だった生徒だったが、同中の保健室でエステ(フェイシャル)の準備を始めると、きりっとした表情に。そして、2人の2年生が1年生を助手に、恩師など女性教諭4人にオイルマッサージやパックなどを施した。体験した教諭たちは口々に「気持ちいい」「肌がプリプリ、つやつや」「また来てほしい」と満足そう。生徒も「まだまだ拙いが、先生に喜んでもらえてうれしい」と笑顔で話していた。
教え子からエステを受けた教諭は「細い指でしっかりマッサージしてもらい、プロと変わらないくらい気持ち良かった」と話すと共に、「久しぶりに会ったが、挨拶や礼儀もしっかりしていて、見違えるようだった」と教え子の成長に目を細める。そして、これからもしっかり学んで、一人前のプロをめざしてほしいと、いっそうの精進と努力を期待していた。
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