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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2008/07
 小学生に環境問題テーマに出前授業 環境教育賞を受賞 (愛媛県 松山工業高校 電子機械科のみなさん)
 幼稚園児と学校演習林を散策 自然の素晴らしさを学ぶ 
(北海道 岩見沢農業高校 森林科学科3年生のみなさん)
 歌を通して世代を超えた交流を 療養所でミニコンサート (岩手県 一関修紅高校 音楽部のみなさん)
愛媛県 松山工業高校 電子機械科のみなさん
「自律・創造・協和」を校訓とする愛媛県立松山工業高校は、今年、創立99周年を迎えた。1世紀にわたる同校の歴史は、自ら学び、自ら律し、自ら鍛えることができる生徒を育んできた月日の積み重ねといえる。生徒も、日頃の学びはもちろん、ボランティア活動をはじめとする地域社会への貢献活動も、自らが主体となって取り組むなど、同校の伝統と校風をしっかりと受け継いでいる。
電子機械科の生徒が県内の小学校に出向き、小学生に環境問題についてわかりやすく教える「松工エコロジー出前授業」も、その一例だ。
理科離れが叫ばれる現代の子どもたちに、太陽光発電など、環境問題やエネルギー問題解決への扉を開く科学やモノづくりの面白さ、楽しさを伝え、興味を深めてもらおうというもので、2006年度からスタートさせた。
今年の5月12日には、同科の生徒6人が新居浜市別子山の市立別子小学校を訪問。同小の全児童7人を前に、7回目の出前授業を行った。
先生となった生徒が「今のまま使っていくと、石油はあと37年くらいでなくなることが予想されています」と話すと、子どもたちは驚いた様子で聞き入り、「ソーラーカーはガソリンを使わず、太陽の光を電気に変えて走っている」「一般の自動車と違い、空気を汚さず、環境にもやさしい」などと説明すると、同校生徒が持ち込んだソーラーカーに興味を引かれたように見つめた。
ソーラーカーは、電動車いすを改造したもので、講義の後、児童に運転してもらったり、生徒自作の太陽光発電装置でおもちゃの車や電動歯ブラシを動かすなどの実験を行った。
子どもたちは一様に興味を持った様子で、児童の一人は「お兄さんたちに、わかりやすく教えてもらったので、太陽光発電やソーラーカーに親しみがわいた」と笑顔で話していた。また、講師役を務めた生徒は、「子どもたちが興味を持ってくれるのを見ているとやりがいが出てくる」という。そして「これからも、呼ばれたらどこへでも行きます」という言葉にも力がこもる。
この6月にも、愛南町の小学校で開催した「松工エコロジー出前授業」は、06年1月、県内の工業高校の研究発表会で、ソーラーカー製作の成果を披露したのを機に、「次世代を担う小学生にも、太陽光発電の大切さを知ってもらおう」と、同科生徒が考えたのがきっかけ。同年11月に松山市の小学校で初めて授業を行い、その後、小学校側から「うちにも来てほしい」と呼ばれるようになり、松山、西予、伊予、久万高原の各市町で実施してきた。
この小学生への環境問題をテーマとした出前授業などの取組が高く評価され、今年の6月30日「第15回コカ・コーラ環境教育賞・大賞」(財団法人コカ・コーラ教育・環境財団主催)を受賞した10団体の一つに選ばれた。
同校電子機械科担当教諭は「教える高校生にとっても、物事の準備や発表能力など、エンジニアに必要な資質が養われる。今回の受賞を機に、生徒もいっそう意欲的になっているので、どんどん声をかけてほしい」と話し、生徒の今後のより自主的な取組に期待していた。
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北海道 岩見沢農業高校 森林科学科3年生のみなさん
昨年、創立100周年を迎えた北海道岩見沢農業高校(岩見沢市並木町)では、生徒の伝統的活動として地域との交流活動がある。
今年の5月15日には、森林科学科の3年生が学校近くの岩見沢天使幼稚園の園児を招待し、同校演習林(同市月形町)での散策や交流を楽しんだ。
これは、「園児や児童など、子どもたちに自然の面白さや大切さを知ってもらおう」という取り組みの一環で、当日は、同幼稚園の年長さん24人が、森林科学3年生36人が出迎える中、同校演習林を訪問。「こんにちは、よろしくお願いします」とあいさつした後、交流が始まった。
はじめは生徒も園児もやや緊張気味。しかし、生徒が園児に軍手をはめてあげたり、いろいろと話しかけたりするうちに、次第に打ち解けていった。そして、手をつないで演習林の中へ出発。引率役の生徒は、園児に森の話をしたり、園児のいろいろな質問にわかりやすい言葉で答えたりし、交流を深めていった。途中、松ぼっくりや笹の葉、フキなどを一緒に拾ったりするたびに、園児の元気な声が演習林の中に響いた。
また、遊歩道の水たまりにサンショウウオの卵があることを生徒が発見。子どもたちは興味津々な様子で観察していた。
演習林ならではの自然をたっぷり楽しんだ後は、一緒にランチタイム。今日初めて出会ったとは思えないほど、和やかな雰囲気の中での食事となった。
園児は、高校生のお兄さん、お姉さんと演習林を散策することで、自然の大切さ、素晴らしさを肌で感じたようで、生徒に「ありがとうございました」と笑顔であいさつしていた。
生徒も「また会おうね」「楽しかったよ」と園児に声をかけ、充実した一日を締めくくっていた。
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岩手県 一関修紅高校 音楽部のみなさん
「至心・自立・友愛」を校訓とする岩手県の一関修紅高校。今年で創立109年を迎える同校生徒は、マナーの良い通学や福祉施設等への訪問交流活動など、地域に根付いた社会貢献活動で高い評価を得ている。
同校の開校記念日である5月27日には、音楽部の部員が、国立ハンセン病療養所「東北新生園」(登米市迫町)でミニコンサートを開催。療養生活を送る入所者の方々と共に、歌を通して世代や地域を超えた交流のひとときを楽しんだ。
当日は、25人の部員が参加。入所者や職員ら約70人の前で、新しい流行歌から昔懐かしい歌、映画の主題歌やミュージカル、童謡など20曲を次々と披露した。
東北新生園でのコンサートは、同校の元事務長が、かつて新生園に勤めたいたことをきっかけに、開校記念日のイベントとして2002年からスタート。5回目となる今年は3年ぶりの開催とあって、楽しみに待っていたという入所者の方々は、生徒の歌声にあわせて手拍子を打ったり、一緒に歌ったりし、曲が終わるたびに大きな拍手を贈っていた。
また、生徒も利用者のそばにしゃがんで声をかけるなど、心なごやかな時間が施設内に広がった。
孫のような生徒と一緒に歌ったり、おしゃべりを楽しんだ入所者は「懐かしい歌が心に染みた」と話し、「また、素敵な歌声で私たちの心を癒やしに来てほしい」と願っていた。
今回の音楽部による「東北新生園」ミニコンサートをはじめとする同校生徒の福祉貢献活動は、至心を尽くし、慈愛に満ちた勤勉で感謝と奉仕のできる生徒の育成をめざす一関修紅高校の、100年を越す教育成果の現れといえるだろう。
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