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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2007/10
 IT結集し地元商店街のHP作成 学習成果を社会に還元 (福島県 清陵情報高校 21人の3年生)
 おいしい地域貢献 保育園に手作りのケーキ贈る (岩手県 久慈東高校 食物系列2年生のみなさん)
 ものづくりの楽しさと科学の面白さを子供たちに 出前講座開く 
(香川県 詫間電波工業高等専門学校 学生有志のみなさん)
 飲酒運転追放を訴える巨大看板制作 ドライバーに強烈アピール (徳島県 海部高校 美術部のみなさん)
 福祉施設を訪問 利用者にお茶と手づくり和菓子を振る舞う 
(山形県 北村山高校 生活科学部・茶華道部のみなさん)
福島県 清陵情報高校 21人の3年生
高度情報化社会の中で、主役となって活躍できる人材の育成をめざし、福島県の情報教育推進モデル校として、1988年に設立された福島県立清陵情報高校。05年には、文部科学省が全国で15校選定した「ICT人材育成プロジェクト」(高等学校段階における高度なICT人材の育成に資する教育を普及する)研究指定校に、東北・北海道の高校で唯一選ばれた。
同校では、同年にネットワーク技術を専門に学ぶ選択科目ICTを新設し、3年計画で人材育成に取り組んできた。その3年目の今年、ICTを受講する3年生21人が、学びの集大成として取り組んだのが「フレ!フレ!すかがわあきんどプロジェクト」だ。
これは、地元の須賀川市内商店街のホームページ(HP)を作成するもので、生徒が学習の成果を地域社会に還元しようと企画した。
須賀川市内には10を越える商店街があり、そのうち中心市街に位置する北町、上北町など7つの商店街がプロジェクトの対象となった。
06年6月、企画・立案・内容の検討からスタートした同プロジェクトは、今年3月、21人の生徒が担当する商店街を決めて取材班を編成。須賀川商工会議所の協力を得ながら、約2カ月にわたって各商店街や店舗への聞き取り取材や撮影などを行い、8月に完成した。
生徒が制作したHPは、須賀川市内の7商店街の170店舗を地図や文字情報で紹介。うち33店舗は写真付き、14店舗はビデオ映像の動画付きだ。
8月24日、須賀川商工会議所で初披露されたHPを見た商店街関係者は「本当に質が高くて、とても高校生が作ったとは思えない。県外の友達にも紹介したい」と絶賛し、「商店街の活性化につながる」と感謝していた。
HP作成を3年間の集大成にするとともに、地域社会との交流を通して、表現力やコミュニケーション能力を高めることも目指した今回のプロジェクト。参加した生徒は、「なにからなにまで自分たちで考えた。不安を抱えながらもやり遂げることができて良かった」「取材を通して商店街の魅力を知ることができた。これからも商店街の発展のために協力できれば」「なかなかできない体験ができ、将来役に立つと思う」と満足そうに話していた。
「夢・感動・飛躍」をスローガンに生徒支援を進める同校の教諭は、「学習の成果を形にし、地域にお返しできればと取り組んだ」と話し、今回のプロジェクト完成に向けて、ひたむきに努力し、挑戦する生徒の姿勢に、今後の一層の飛躍を期待していた。
なお、「フレ!フレ!すかがわあきんどプロジェクト」のHPは、9月1日から来年3月末まで公開予定。清陵情報高校のHPからアクセスできる。
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岩手県 久慈東高校 食物系列2年生のみなさん
岩手県久慈市の中心街からやや北に位置する県立久慈東高校(生徒約700名)は、「礼節・進取・剛健」の校訓のもと、生徒が主体となって、地域交流、地域貢献活動に取り組んでいる。
地元商店街の空き店舗を借りて、商品選びから買付、販売など、生徒が全てを取り仕切る「チャレンジ・ショップ」、美術部員が久慈青年会議所に協力して、子供たちに久慈の魅力を伝える「いわて久慈たからもの絵本」の製作などは、その一例だ。
去る8月29日には、総合学科食物系列の2年生34人が、学校近くのひばり保育園(園児約100名)を訪問し、生徒が考案した手作りの“豆腐カップケーキ”と“がんづき”を園児に贈った。
生徒が創作した“豆腐カップケーキ”は、卵アレルギーの子供にもたのしんでもらえるよう、つなぎに木綿豆腐を利用して仕上げた。また、岩手県気仙地方の伝統的おやつ“がんづき”の材料にも豆腐を使い、ふんわりとした食感にするなど、「食品」「栄養」「調理」等々、日頃の授業の成果を生かした様々なアイデアがおいしさを引き立てている。
当日、生徒はコック服姿で園児の前に登場。子供たち一人一人に作りたての“豆腐カップケーキ”と特製の“がんづき”を手渡すと、みな、口々に「すごくおいしそう」と歓声をあげ、「どうもありがとうございました」と声をそろえて生徒に感謝した。
参加した生徒は、「アレルギーの子もおいしく食べてもらえるよう、みんなで研究を重ねた」「私たちがつくったお菓子を、子供たちみんなが喜んでくれて、うれしい」と笑顔で話していた。
なお、同校の家庭科分野の生徒が組織する「学校家庭クラブ」では、スローフードの研究や孤食の解消に取り組む他、福祉施設や保育園などを訪問して手作り菓子を贈るなど地域貢献活動にも力を入れている。
今回の食物系列の生徒による奉仕活動も、生徒の夢をかなえ,地域に根ざし,地域の未来を創る人材の育成をめざす同校の、教育成果の表れといえるだろう。
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香川県 詫間電波工業高等専門学校 学生有志のみなさん
香川県三豊市の詫間高専は、“地域における知の拠点としての社会貢献 ”を使命に、市民対象の公開講座をはじめとする地域交流や貢献活動に力を注いでいる。もちろん、学生による貢献活動も多彩だ。例えば、学生会が主体となって実施している献血活動では、今年8月、長年の推進活動への協力や支援に対して、厚生労働大臣表彰を受賞している。
そしてこの夏、学生が新に始めたのが、小学生を対象にした「出前ものづくり講座」だ。これは、香川県内各地に学生が訪れ、児童らにものづくりの楽しさを実際に体感してもらうことで、ものづくりや科学の面白さを伝えようというもの。昨今の懸念されている子供らの理科離れを食い止めると共に、学生を軸にした同校と地域との連携強化も狙いのひとつという。
その第1回の「出前ものづくり講座」は、8月8日、香川県丸亀市飯山町の飯山南コミュニティーセンターで開催された。当日は、飯山南小の児童ら約60人が参加。同校教員及び技術職員が見守る中、「高専ロボットコンテスト」に出場したBチームの学生14人が先生役として、児童を指導した。
同校では、中学3年生を対象にしたオープンキャンパスや体験入学などで、模擬授業を行っているが、小学生を教えるのは初めてとあって、先生役の学生もやや緊張気味。しかし、自分たちで製作したロボットを操縦し、ターンや片足立ちなどプログラミングした動作を披露すると、子供たちはたちまち夢中に。続いて、児童は学生の指導でロボットを動かしたり、ロボコンに出場したロボットを操縦して、ゲームに挑戦したほか、ものづくり教室では磁石を使ったおもちゃづくりや、はんだごてで本格的な製作作業などを学年ごとに体験していた。
ロボットの操縦やものづくり教室で、夢中になって取り組む子供たちの姿に、先生役を務めた学生は、「今回の出前講座で、ものをつくる楽しさを少しでも伝えられたのでは」と、話していた。
なお、同校の学生らは、今後も夏休みなどの長期休暇期間中を活用して、要望のあった地域で工作教室など、子供の年齢に合わせた教室を開講し、ものづくりや科学への興味を持ってもらえるよう努めていく考えだ。
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yoki_kou_image01徳島県の最南端に位置し、風光明媚な室戸阿南海岸国定公園を有する町、海陽町に徳島県立海部高校がある。「絆」「学」「夢」を校訓とする同校は、地域の核となる特色ある学校づくりをめざしており、ボランティア、インターンシップ、文化・スポーツ活動などを通して、地域との交流に力を入れている。例えば、テニス部員が毎週火曜日実施する「小学生テニス教室」は、開始以来すでに100回を越えるなど、同校生徒の地道で真摯な活動は、地域住民から高く評価されている。
今年の9月には、美術部の生徒が、同町を通る運転手に「飲酒運転」の追放を呼び掛ける巨大看板を制作した。
きっかけは、夏休み前、牟岐警察署と海部郡交通安全協会の依頼を受けたことから。部員も、飲酒運転による悲惨な事故があとを絶たない現実に、「自分たちでできることをしよう」と、絵筆を取った。
15人の部員は、早速、どのような絵柄、デザインにするかを検討、ビールの海にのまれる車と後悔する運転手に涙ぐむ飼い猫を配置し、キャッチフレーズは「飲酒運転追放!やっちゃった!では遅いぞ!」に決めた。そして、夏休みの間、週2回集まって、縦3m、横5mというビッグサイズの看板を仕上げた。
完成した看板は、今年の秋の交通安全運動(9月21日〜30日)のスタート前に、海陽町久保の道の駅・宍喰温泉近くに取り付けられた。
生徒が制作した巨大看板は、赤や黄などの鮮やかな色使いとシンプルな絵柄で、遠くからでもハッキリと目立ち、ドライバーに危険な飲酒運転追放を強くアピールしている。
同校美術部講師で部員を指導した切り絵作家の川辺博正さんは「問題になっている飲酒運転の防止に一役買うことができる。生徒にとっても貴重な機会になったはず」と話す。参加した生徒も「飲酒運転ゼロを願って描いた。この看板の訴えが、ドライバーはもちろん、同乗する一人一人の心に届いてくれれば」と真剣な眼差しで話していた。
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山形県 北村山高校 生活科学部・茶華道部のみなさん
山形県立北村山高校は、東北地方指折りの豪雪地であり、スイカの名産地であり、花笠音頭の発祥地でもある山形県尾花沢市にある。
同校では、「地域社会への貢献」を教育の柱の一つとし、ボランティア活動をはじめ、県内高校初の校地内禁煙やゴミの減量化推進などに取り組んでいる。中でもボランティア活動は、山形県内でも熱心な学校として知られており、その推進役となっているのが、生徒会だ。
「地域社会を大切にする活動」として、同校の生徒が取り組むボランティア活動は実に多彩だ。尾花沢青年会議所企画の「花のかけはし事業(尾花沢市内国道13号線路側帯十字路付近の緑化事業)」への参加や、地域の小中学校と連携した、おばなざわ花笠祭り終了後の街の清掃活動(おもだかクリーン作戦)や春と秋の最上川の清掃活動(レインボー作戦)などの地域環境美化活動の実施、保健委員会による「Let’s ゴミ ダイエット運動」、家庭クラブの老人福祉施設訪問等々。
生徒一人一人の奉仕意識が高まる中、2006年度からは、生徒会自主企画の社会貢献活動がスタート。その一環として、今年の8月22日、茶華道部と生活科学部の部員24人が、知的障害者入所更生施設水明苑(大石田町)を訪問。利用者23人に抹茶と手づくりの和菓子を振る舞った。和菓子づくりは生活科学部が担当。卵黄入り白あんの和菓子は、甘さ控えめの上品な味わい。続いて茶華道部の部員が、たてたばかりの抹茶を出した。利用者の中には、お茶をたしなむのは初めてという人もおり、部員は、喫茶作法の手ほどきをしながらおもてなし。利用者からは「お茶もお菓子もおいしい」と好評だった。
茶華道部の部員は「校外でお茶のもてなしをするのは初めてなので、緊張した。でも、利用者のみなさんが笑顔になってくれてうれしかった」「また機会があれば参加したい」と話していた。
なお、この日は生徒会主催の社会貢献活動「清掃ボランティア」も同時に開催され、1、2年生約280人が部活動ごとに各地の清掃やごみ拾いを行った。
「ドリームチャレンジャー」をスローガンとする同校生徒会では、今後も自主企画による様々なボランティア活動を推進していくことにしている。こうした北村山高生の地域社会に貢献する奉仕の精神は、同校グラウンド内にある「千年桜記念公園」のメインツリー薬師桜(山形県指定天然記念物)と太田桜(岐阜県指定天然記念物)のようにしっかりと大地に根を張り、必ずや美しい花を咲かせるに違いない。
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