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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2007/04
 地元の玉川鉄山を題材に、歴史劇をお年寄りにプレゼント 
(岩手県 軽米高校 JRC(青少年赤十字)部のみなさん)
 福祉充実願い、キラリと光るボランティア (岩手県 西和賀高校 生徒のみなさん)
 福祉演奏活動を進める小学生を応援 楽器の正しい扱い方を伝授 
(北海道 北海道栄高校 吹奏楽部の部員たち)
 お世話になったお礼に 学校周辺4自治会に手作りの「安全の鍵」贈る 
(奈良県 奈良工業高校定時制の生徒のみなさん)
 発展途上国の人々へ 地元NPO法人を通して柔道着贈る  (北海道 千歳高校 生徒会のみなさん)
岩手県 軽米高校 JRC(青少年赤十字)部のみなさん
岩手県の北部、青森県との県境に位置する軽米町に、県立軽米高校はある。
同校は創立以来、地域との交流に力を入れており、毎年1年生が「ふれあい体験」でお年寄りや子どもたちと交流したり、町のフォリストパーク清掃・雪谷川清掃を行うなど、積極的に取り組んでいる。
今年2月には、JRC(青少年赤十字)部のメンバー5人が、介護老人保健施設など地域の3つの福祉施設で、「お年寄りに楽しんでもらおう」と、地元の玉川鉄山(同町小軽米・岩手県指定史跡)を題材にした歴史劇を初披露した。
玉川鉄山は、江戸時代後期に栄え、「大野六カ鉄山」として知られる八戸藩の鉄山の一つで、岩手県北部が製鉄の一大生産地だったことを示す貴重な遺跡である。
JRC部はこれまで、募金活動や視覚障害者のための音読ボランティアなどの活動を行ってきたが、演劇は初めての挑戦となる。
芝居のタイトルは「鉄山からバホラー〜軽米と江戸が対決〜」。腕のいい職人によって栄えていた軽米の玉川鉄山に目を付け、陥れようと画策する江戸幕府に、鉄山で働く主人公らが対決する──という内容。
JRC部のメンバーは、昨年12月頃からけいこに励むと共に、町の広報誌に連載されている「古文書で見る軽米の歴史」などで、玉川鉄山についての理解を深めてきた。「軽いテーマではないので、観客の皆さんにうまく伝えられるよう頑張る」と張り切るメンバーの舞台は、2月1日、介護老人保健施設「花の里かるまい」で幕を開けた。続いて2月3日は特別養護老人ホーム「いちい荘」で、そして、今回の千秋楽となった2月5日は、身体障害者療護施設「太陽荘」で公演を行った。
「太陽荘」では、施設入所者や職員ら約60人が観劇。「緊張してせりふを忘れないようにしたい」と言っていた部員たちだったが、はっきりとしたせりふ回しで堂々と演技。劇が終わるとお年寄りたちから、大きな拍手が送られた。
入所者は「地元の歴史を振り返る良い機会になった」「若者らしい元気いっぱいの演技で良かった」と話し、「劇を通して軽米の文化を後世に伝えていってほしい」と願っていた。
無事公演を終えたメンバーは、「回を重ねるごとに演技に余裕が出てきた。お客さんの笑顔も見られたし、自分たちも楽しめた」と笑顔を見せていた。普段の学びに加え、このような地域貢献活動など、新しい自己の発見と夢を実現するため、何事にも挑戦する向上心豊かな軽高生。それは、「風雪に耐え、大いなる未来を拓かん」を校是とする同校の教育姿勢が、生徒にしっかり根付いていることの証左だろう。
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岩手県 西和賀高校 生徒のみなさん
“自主独立の道行かん”を校訓とする、岩手県西和賀町の県立西和賀高校。小規模校の特性を活かし、「小さくともキラリと光る」学校をめざして、自主的で創造性豊かな人材に育成に努めている。生徒も、地元の自然、文化、そして人情に恵まれた環境の中で、自己研鑽に励むと共に、地域に貢献する福祉ボランティア活動を積極的に実施している。
老人ホームへの訪問、冬季には高齢者宅に出向き、雪かき作業を行う「スノーバスターズ」など、多彩な活動を行っており、今年2月には、昨年10月の文化祭(西高祭)の収益金の一部1万円と、書き損じ年賀はがき約200枚を県身体障害者福祉協会に寄付した。
今回の寄付金は、西高祭で生徒らが出店した模擬店で得た収益金を有効に活かすべく生徒らが話し合った結果、文化祭に訪れた地域の人々の気持ちも一緒に込めて、「体の不自由な人たちのために役立ててもらおう」(生徒会役員)と決めたもの。
また、書き損じの年賀はがきは、1月中旬頃から生徒や教職員も呼び掛けたところ、約200枚が集まった。はがきは販売価格のおよそ6割程度の値段で引き取ってもらえるため、6000円ほどになるという。
贈呈式は、盛岡市のふれあいランド岩手で行われ、生徒会役員の生徒や県身体障害者福祉協会関係者ら約20人が出席。生徒から目録とはがきを受け取った同協会の役員は、「生徒の皆さんの心温まる寄付に感謝する。体の不自由な人たちのために有効活用させていただく」とお礼の言葉を述べた。
贈呈式に参加した生徒は「福祉体験で車いすに乗ったが、本当に大変だと実感した。西和賀高生の伝統として、今後もボランティア活動を続けていきたい」と話していた。なお、贈呈した寄付金は、障害者の登山用車いすやチェアスキーなどの購入費に充てられることになっている。
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北海道 北海道栄高校 吹奏楽部の部員たち
「人間是宝」を建学の精神とする北海道栄高校では、学校の指導だけでなく、生徒一人一人が自らを磨き、宝となるための努力を重ねている。それは日ごろの学習はもちろん、クラブ活動においても同様である。
その中で同校の生徒は、例えば野球部員が、地元白老町の“クリーン白老”に参加し、町をきれいにする清掃活動を行うなど、地域に貢献する活動や交流に力を入れている。
今年の2月には、吹奏楽部のメンバー4人が、学校近くの白老町立緑丘小学校を訪問し、56人の5年生に演奏の基礎や楽器の扱い方などの指導を行った。
同小では、青少年赤十字活動の一環として5年生が音楽活動を展開しており、年に数回福祉施設等に出向き、利用者などに演奏を披露している。
今回の指導は、吹奏楽部の部員が、緑丘小児童の福祉演奏活動を知ったことから、“ぜひ応援したい”と企画されたもので、児童は、吹奏楽コンクールやソロコンクールなどで金賞を受賞している道栄高吹奏楽部の部員から、演奏の仕方を直接学べるとあって、大喜び。
同小を訪れた4人の部員はまず、管楽器と打楽器のパートに分かれ、新6年生から受け継いだばかりで、やや緊張した表情の新5年生に、演奏の基本を実践を交えながら優しくていねいに指導。管楽器担当の部員は「管楽器を扱う前には必ずマウスピースと楽器を温めてから使ってほしい」などと説明。息を吹き込んで、楽器の音が出やすくする準備の手法などもアドバイスしながら、楽器の正しい扱い方を教えていた。
児童からは、お兄さん、お姉さんのような部員の指導に「具体的でわかりやすい」「また教えてほしい」と大好評。今回の出前指導に参加した部員は「喜んでもらえてうれしい」と笑顔。「私たちも地域の人々に支えられて、日々の練習や演奏活動が行える。その感謝の気持ちを込めて、今後も様々な形で貢献していきたい」と話していた。
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奈良県 奈良工業高校定時制の生徒のみなさん
yoki_kou_image01東洋のミューズと呼ばれる伎芸天像(重文)で知られる古都奈良の名刹、秋篠寺(奈良市秋篠町)の西に県立奈良工業高校がある。同校定時制の生徒は、学校周辺を清掃する「ボランティア清掃」など、地域との交流活動に力を入れており、昨年5月からは、秋篠台自治会と協力し、パトロールやゴミ拾い活動を進めてきた。
同校生徒は、去る2月23日、こうした日ごろの交流に感謝し、学校周辺の4自治会に手作りのアルミ製置物「安全の鍵」を贈呈した。
昨年秋、08年度から県立奈良商業高校(奈良市柏木)と統合(新校名:奈良県立奈良朱雀高等学校)されるのを前に、「これまでお世話になった地域の人々にお返しをしよう」という生徒会の呼び掛けに、約20人の生徒が手を挙げ、11月から製作を始めた。
生徒らは「安全の鍵」の製作にあたって、機械科の授業で学んだ「鋳造」技術を生かした。溶かしたアルミニウムを鋳造用の砂で作った型に流し込んで金属加工したもので、縦11センチ、横23センチ、厚さ2・5センチで重さ約1キロの堂々たる大きさ。贈られた自治会からは「大切にしたい」と感謝の言葉が贈られていた。
昨年の5月、7月、12月の3回実施された秋篠台自治会とのゴミ拾い活動では、夕方6時から懐中電灯とのぼりを持って区内を歩き、ゴミを拾った。参加した生徒は、「通行人に出会うと“こんばんは”とあいさつして回った。“ご苦労様”と言われると、疲れも心地良くなった」と言う。また、「自治会の皆さんは、私たちを子どものように可愛がってくれた」「夜遅くまで友達と校門の前で話していたこともある。それでも、地域の人は温かく見守ってくれた」と、2年後、現奈良商業高校地にクラブハウス棟、商・工業学習棟完成後、完全統合することから、名残惜しそうな表情で話していた。
ところで、秋篠寺の伎芸天とは、福徳と技芸を守護する天女のこと。今回の「安全の鍵」プレゼントやボランティア活動を積極的に推進する奈良工高定時制生徒に、伎芸天も優しい微笑みを浮かべていることだろう。
下写真1下写真2下写真3
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北海道 千歳高校 生徒会のみなさん
「楽しい学校」「実のある学校」「明るい学校」を目標とする北海道千歳高校は、姉妹校の大韓民国空港高校との相互交流など、国際交流事業や国際理解教育に積極的に取り組んでいる。
生徒も、日ごろの学習を通して国際性を身に付けると共に、世界を視野に入れた奉仕活動にも積極的に取り組んでいる。
その一つが、体育の授業で使った柔道着を発展途上国に贈る活動だ。
スタートしたのは2005年。同年に設立されたNPO法人「ガイアポート」(千歳市協和)の“発展途上国に柔道着を贈ろう”という運動を知ったことがきっかけとなった。
活動は生徒会が中心となり、毎年、卒業を控えた3年生に柔道着の譲渡を呼び掛け、05年は66着、06年は30着をガイアポートに託しており、今年も47着を寄贈した。
2月15日に同校で行われた贈呈式では、生徒会の役員が全生徒を代表して「このような素晴らしい福祉活動にかかわることができ、大変光栄です」「先輩たちの気持ちを現地の人々に届けてください」とあいさつし、来校したガイアポート理事に、卒業生の善意のこもった柔道着を手渡した。
ガイアポートでは、贈られた柔道着を、現地で柔道を指導する青年海外協力隊(JICA)の隊員に送っており、これまでにエジプトやミャンマー、タンザニアに届けられている。
同校出身で、自身もJICA隊員として発展途上国で活動したガイアポートの理事は、「日本製の柔道着は、現地では手に入らず、要望が高い。大事にお預かりします」と感謝の言葉を述べていた。
同校の生徒は、「気高き心 若人の 真理の愛は ここに燃ゆ」の校歌の一節を踏まえ、「青年紳士・淑女としての自覚」を持って福祉の精神を発揮し、柔道着を贈る活動を「本校の伝統として、これからも続けていく」と力強く話していた。
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