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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2007/05
 ガーナ支援活動のお礼にと独立50周年の式典に招かれ、和太鼓を披露 
(岩手県 大船渡農業高校 大農太鼓部のみなさん)
 能登半島地震被災者支援へ 募金・奉仕活動 (兵庫県 舞子高校 環境防災科の生徒のみなさん)
 全国レベルの測量技術で地域貢献 地元中学で出前授業 
(茨城県 真壁高校 環境緑地科2,3年生のみなさん)
 米フロリダで竜巻被災者支援のコンサートに出演  観客から熱い声援 
(京都府 京都文教高校 吹奏楽部のみなさん)
 中国雲南省の子供たちへ 小学校建設資金を寄付 (三重県 暁高校 生徒会・国際交流部のみなさん)
岩手県 大船渡農業高校 大農太鼓部のみなさん
yoki_kou_image01岩手県の沿岸最南端に位置する大船渡市の県立大船渡農業高校では、3年生を中心に、ガーナ支援活動を展開している。きっかけは、06年度の3年地理の授業で扱ったテレビ番組。貧困のために学校に通えず、カカオ農園で働かねばならない現地の子どもたちの姿に、多くの生徒から「彼らに何かしてあげたい」との声があがった。そして、今年の年明けから、「学校に通えないガーナの子どもを救おう」と全生徒に呼び掛け、募金や物資の回収活動を行ってきた。
1月23日には、同校生徒の支援活動を知ったガーナ大使館のバフォ・アジェベゥワ特命全権大使が、感謝の気持ちを表したいと同校を訪問。体育館での記念のセレモニーでは、大農太鼓部の太鼓演奏で大使一行を歓迎。2人の3年生が代表し、「これを機会にもっと支援活動を活発にし、勉強したくてもできない子がいなくなるまで続けていきたい」とその思いを発表。大使へ目録を手渡した。
続いてアジェベゥワ大使が、「現在は貧困に苦しんでいて政策もなかなか進まず、草の根的活動が中心。みなさんの温かく広い心が一番うれしい」とガーナの現状を講演。その際、生徒から心温まる歓迎を受けた大使は、感謝の想いを込めて「今度は皆さんをお招きしたい」と要請。3月6日に開かれる「ガーナ共和国独立50周年祝賀レセプション」に、全生徒を代表して大農太鼓部が出演することになった。
1978年に結成された大農太鼓部は、大船渡市の「長安寺太鼓」、陸前高田市の「気仙町けんか七夕太鼓」の両保存会から指導を受け、全国大会への出場経験もある。「大農太鼓」としてつとに知られた名門クラブ。
3月6日、東京のホテルオークラで開催されたレセプションでは、各国の大使のほか日本の政財界など数百人の出席者を前に、揃いのハッピ姿で「新祭り太鼓」などの曲を、軽快なバチさばきで堂々と披露。約20分間の演奏だったが、参加した部員は、「今回の出演は先輩たちの活動のおかげ。笑顔で楽しくできた」「今年は全国大会を逃してしまったので、最後の大舞台を精いっぱい頑張れた」と満足そうに汗を拭っていた。
また、当日生徒らは、支援活動で集めた文具などの物資や募金の贈呈も行い、「日本とガーナを結ぶ懸け橋として、今後も活動を継続していきたい」と、太鼓演奏と同様に、力強い言葉で決意を述べていた。
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兵庫県 舞子高校 環境防災科の生徒のみなさん
今年の3月25日に発生した能登半島地震。七尾市、輪島市など被災地の人々を支援しようと、すぐさま立ち上がったのが、兵庫県立舞子高校の生徒ら。まず始めたのが、募金活動だ。3月29日、30日の両日、環境防災科の生徒を中心に延べ約50人の生徒が、JR・阪神・阪急三宮駅(神戸市中央区)とJR・山陽垂水駅(神戸市垂水区)や商店街周辺などで、通行人や買い物客などに、被災者支援の募金を呼びかけた。
続いて取り組んだのが、ボランティア派遣。直接被災地に赴き、支援ボランティアを行うもので、4月7日と8日の二日間に渡って実施した。
同校の生徒のほとんどが、4〜5歳の時に阪神・淡路大震災で被災しており、「震災時の支援への感謝を行動で示したい」と、春休み期間中にもかかわらず、多くの生徒が貢献活動参加に名乗りを上げた。
募金活動に取り組んだある生徒は、「震災は4歳の時。父がおおいかぶさって守ってくれたことを覚えている。能登の被災者に、遠く離れていても気持ちはそばにあるよ、と伝えたい」と話し、支援を呼びかける声にも力がこもる。
街行く人も、次々と募金に協力。「ガンバってや」「少しだけど…」と生徒に声をかけながら、募金箱に手を伸ばしていた。そんな市民の応援に、生徒は「元気が出る」と笑顔。そして「みなさんからいただいた真心と優しさを、義援金といっしょに被災者の方々に届けたい」と話していた。
一方、ボランティア派遣に参加した生徒は、地震から半月ほど経ったとはいえ、多くの被災者が避難生活を余儀なくされており、また、つぶれた家や倒れた鳥居などを見て、被害の大きさを実感。実際の活動は、輪島市のボランティアセンターが作成したビラを一軒一軒回って配り、困っていることなどの聞き取り調査。生徒が神戸から来たことを聞いた被災者は、「遠くからありがとう」と感謝していた。
参加した生徒は、「高齢者の多い漁村や農村、中間山村部では、室内の整理もままならないよう」と心配の様子。「被災された方々は、伝えたいことがいっぱいある。それを神戸に持ち帰る約束をした」と言い、今後も被災地の状況を注視しながら「自分たちのできることを考え、精一杯取り組んでいきたい」と話していた。
なお、能登半島地震の被災者を支援するために集めた募金は、今年夏ごろ、生徒の代表が現地に直接届けることにしている。そして、被災した高校生との交流やボランティア活動なども計画中という。
ところで、舞子高校の環境防災科は、阪神・淡路大震災の教訓を生かそうと2002年に、防災専門科として全国の高校で初めて開設された。生徒は、防災の心や防災思想、災害文化を専門に学ぶと共に、05年の台風23号や新潟県中越地震の際も、募金活動や被災地でのボランティア活動に取り組んでいる。また、阪神・淡路大震災での自らの体験や震災への想いを「語り継ぐ」活動も続けており、ボランティア活動と共に、震災の教訓を「つなぎ」「伝え」「広げる」語り部としての活動は、地域や教育関連だけでなく、幅広い分野で高い評価を得ている。
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茨城県 真壁高校 環境緑地科2,3年生のみなさん
yoki_kou_image011909(明治42)年、筑波山の麓の真壁町に創立し、今年で98年の歴史を誇る茨城県立真壁高校(桜川市真壁町)。同校には普通科と農業系3学科があり、いずれの学科の生徒も「誠実・勤勉・調和」の校訓のもと、個性と創意に富む、活力ある学校づくりに努める共に、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
測量を中心に環境工学系や景観デザイン系、そして地場産業の石材を組み入れたアート系などを学んでいる環境緑地科の生徒も、学習で身に付けた専門技術や知識を地域に還元する活動を展開している。中でも好評なのが、全国でもトップレベルの測量技術を生かした「出前測量」で、県内の学校や地域など多数の依頼に応えてきた。この春にも、桜川市立桃山中学校から200m陸上トラックの測量依頼が届いた。
引き受けるにあたって同科の生徒から、単に出前測量を実施するのではなく、中学生に“測量とは、何か”を事前に学んでもらう授業を行ってはどうか、との提案が出された。そこで、どうせなら高校生が先生になって、中学生に教えた方が親近感が沸くのでないかということとなり、測量の「出前授業」が初めて実施されることになった。
「中高生の、中高生による、中高生のための出張授業」と銘打たれたこの「出前授業」は2部構成で、1部は教室での講義、2部はグラウンドでの実技。まず4月11日に開講された1部の講義には、環境緑地科の2、3年生8人が桃山中学校を訪問し、同中の1〜3年生約40人を前に、やや緊張した面持ちで先生役を務めた。
8人の生徒は、この日のために春休みから準備を開始。中学生が理解しやすい内容にしようと、要点をまとめた模造紙や教科書となる資料を作成したり、話し方の練習も行った。さらに測量機器も持ち込んで、中学生の興味を引き出すなどの工夫を凝らした。
ただ、測量を教える上で平方根や三平方の定理など、高校で習う学習内容を一部盛り込まねばならず、未学習の中学生にはやや手ごわい授業だったようだ。しかし、何人かの中学生から「面白かった」との感想も聞かれ、生徒たちはほっとした様子だった。
5月7日の2部では、出前測量を兼ねた実習を実施。参加した中学生は、教室の時とは違って興味津々で高校生の指導を受けていた。
教師役を務めた生徒は「やはり緊張した。でも、いい体験になった」「専門知識のない人に教えることの難しさを痛感した。先生方の苦労や大変さが分かった」「次回はもっと優しく、わかりやすい授業をみんなで考え、挑戦したい」と意欲的だった。
真壁高校は、高校生では難関とされる測量士補の合格者数県内一を誇り、農業クラブ活動の測量競技でも全国大会出場の常連校で、過去4回優秀賞を得ている。教師役の生徒も、中学生に対して進路での有利さなどを強くアピールしていた。
担当の教諭は「生徒なりに工夫し考えた成果が、講義にも実技にもあらわれていた。初めてにしてはよくやってくれた」と評価。生徒の達成感が養われ、学校のPRにも役立ち、地域貢献につながるだけに「要請があれば今後も続けたい」と話していた。
なお同校では、地域貢献活動として「花いっぱい運動」を長年実施しており、これまでに県知事賞などを受賞している。2006年度では「霞ヶ浦をきれいにしよう」をテーマに、学校のある桜川市を源流とし、霞ヶ浦に流入する桜川流域の筑西市、つくば市、土浦市へも発信する花いっぱい運動を展開。「第43回 全国花いっぱいコンクール」で見事、内閣総理大臣賞を獲得した。
「次世代に対応できる能力と豊かな人間性を育成する教育」に努めてきた同校の姿勢が、生徒の心に力強く根を張り、地域貢献という名の大輪の花を咲かせたと言えるだろう。
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京都府 京都文教高校 吹奏楽部のみなさん
yoki_kou_image01琵琶湖疎水が流れ、京都国立近代美術館などが点在する京都市左京区岡崎に、学校法人京都文教学園・京都文教高校がある。1世紀を越える歴史を持つ同校では、創立以来、仏教精神に基づく人間教育を根本に、「謙虚にして真理探究」「誠実にして精進努力」「親切にして相互協同」の「三方帰依」を校訓とする教育を推進している。
この「三方帰依」の一つ、「親切にして相互協同」(親切にして自他敬愛の人間関係を深め、勤労と奉仕、共生と連帯の精神を養う)の精神は、生徒の心に浸透しており、さまざまな機会をとらえて奉仕活動を実施している。
今年の春休みには、吹奏楽部の部員たちが、アメリカ・フロリダ州で開催された竜巻被災者支援のためのチャリティーコンサートに出演した。
この演奏会は、音楽を通して植樹活動や動物保護活動などを行っている“国境を越えた環境ボランティアバンド”「日米グリーンバンド協会」(日本事務局・左京区)が企画した。
当初は、マナティーなど貴重な動物や植物が棲息するフロリダ州の国立公園を守る事を目的としたチャリティーであり、吹奏楽部員たちは初めて参加するとあって、昨年末から厳しい練習を重ねてきた。
しかし、フロリダ州を襲った2月2日の竜巻で20人が亡くなるなど、大きな被害を受けたことから、部員の間から「被害にあわれた方のために、なにかしたい」との声があがり、被災者支援活動として演奏会に取り組むことになった。
そこで部員たちは、日本でも募金活動を行おうと、出発前の3月21日、壮行会を兼ねて開かれた定期演奏会(京都会館)で観客に支援を呼び掛け、義援金を募った。
2日後の3月23日、卒業生を含む部員88人が渡米。フロリダ州にあるユニバーサルスタジオとディズニーワールドのパレードの特別出演した「スパニッシュフィーバー」などの曲を披露した。
そして、28日にフロリダ州オーランド市のサイプレス・クリーク高で開催されたチャリティーコンサートに、同高のバンドとともに出演。吹奏楽曲「第六の幸福をもたらす宿」や「ブギウギ・ビューグルボーイ」などの演奏を終えると、 観客は総立ちとなり、熱烈な拍手で京都文教高校吹奏楽部の見事な演奏を讃えた。
部員たちは、「日本では考えられないほどのスタンディングオベーションで声援をもらい、自分たちが感動した」「被災された方々は、たいへんに辛い思いをしたはず。私たちの演奏が少しでも励みになれば」と話し、日本での義援金とあわせた約2100ドルを州政府委託の災害復興基金に届けた。
3月31日までのアメリカ滞在中、部員たちは、地元住民宅にホームステイし、交流を深めた。「音楽を通じて、外国の人ともつながることができ、うれしい」「音楽をやっていてよかった」と満足そう。最後に「今後もこうした貢献活動に参加したい」と、意欲的な言葉で締めてくれた。
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三重県 暁高校 生徒会・国際交流部のみなさん
“日本人としての誇りをもち、国際的な視野に立って、広く社会に貢献する人間の育成”を教育目標とする私立暁高校(四日市市萱生町)の生徒が、3月13日、中国雲南省に小学校を建設するための資金を、建設プロジェクトを推進する四日市大学留学生会に寄贈した。寄付金は学校内外で行った募金活動で集めた。
四日市大学留学生会を中心に、暁高校の国際交流部と近くにある三重県立川越高校の中国語クラブ合同の小学校建設プロジェクトがスタートしたのは、昨年5月。学校建設に必要な180万円を目標に、募金活動を行うことになった。
暁高校の国際交流部のメンバーは、9月の文化祭で募金活動を行うことを決めた。そこでまず、中国西南端にある雲南省の実状をインターネットなどで調査。その結果、貧困のため教育施設が整備されず、地面を黒板がわりにして勉強している子供たちや、教育すら受けられない子供たちが多いことを知った。そして、これらの資料をまとめた手作りのパネルを文化祭で展示し、全生徒や来場者に募金の協力を呼びかけた。
続いて11月には、生徒会も協力して近鉄四日市市駅前で、街頭募金を実施。貧困などで小学校へ通うことのできない子供たちへの理解を、熱意を込めて訴え、文化祭での義援金とをあわせて計2万円を集めた。
13日の贈呈式には、生徒会を代表して3人の2年生が教員と四日市大学内の留学生会を訪問。同大学の永戸正生副学長や中国人留学生へ、募金を手渡した。
永戸副学長は、同校生徒の心温まる義援金に感謝すると共に、「君たちと同じような幸せな生活が世界中のどこでも送れるように活動を続けてください」と激励の言葉を贈った。
また中国からの留学生も「ふるさとは経済が急発展しているが貧しい地域もある。遠く離れた雲南省の子供たちのために、日本の高校生が熱心に活動してくれてうれしい」と喜んでいた。
贈呈式に参加した生徒は「文化祭での募金活動や街頭募金を行うにつれて、私たちの生活環境や毎日学べる環境は、本当に幸せなことなんだと気付いた」「同じ学ぶ立場の私たちに貢献できることをしたい」「これからもこうした活動に積極的に参加していきたい」と話していた。
なお、川越高校中国語クラブからも2万円の募金が寄せられた。目標の180万円には届かなかったものの、大学関係者と合わせて約112万円になった。
これらの寄付金は、「NPO法人日本・雲南聯誼(れんぎ)協会」(東京)を通じて現地へ届けられることになっている。
暁高校では、今年8月にも、生徒が大学関係者らと雲南省へ出向き、現地の生活や小学校建設予定地を見学するツアーを計画中という。
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