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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2007/09
 長年支えてくれた地域へ、感謝の気持ちを踊りで披露 (岩手県 広田水産高校 家政科の生徒のみなさん)
 保育園児と“交流授業” 食の大切さをやさしく伝える (栃木県 真岡北陵高校 農業クラブのみなさん)
 練習の場の「母港」に感謝して 中川マリーナ周辺をごみ拾い (埼玉県 八潮高校 ボート部のみなさん)
 文化祭に高齢者招待 校内で笑顔の交流 (岩手県 黒沢尻北高校 生徒有志のみなさん)
岩手県 広田水産高校 家政科の生徒のみなさん
yoki_kou_image01陸中海岸国立公園の南玄関口、岩手県陸前高田市に県立広田水産高校がある。“専門的な技術を磨き、職業に誇りを持ち、社会に貢献できる人間”をめざす同校生徒は、学校近くの田谷浜清掃や、家政科生徒による老人クラブや在宅老人、保育所との交流など、日頃の学びを生かしたボランティア活動、福祉活動を推進している。
地域にシッカリと根付いた同校だが、2008年春、県立高田高校と統合し、67年の歴史に幕を閉じることになっている。
そこで、これまでお世話になった地域の人々に感謝の意を示そうと、生徒有志が立ち上がり、1996年から始まった陸前高田市の夏のビッグイベント「チャオチャオ陸前高田道中おどり」(7月28日開催)への出場を決めた。
今回の参加者は、家政科の生徒10人の他、教職員とその家族らあわせて20人。「きれいな踊りで、長年私たちを支えてくれた地域の人たちに感謝の気持ちを示そう」と、同校職員の指導のもとで毎日約1時間半の練習を行い、3種類の踊りをマスターした。
そして当日、広田水産高校生として最後の参加となるだけに、初めはやや緊張した面持ちだったが、すぐに音頭にのってハツラツとした踊りを披露。地域の人々から盛んな拍手がおくられていた。また、気仙養護学校「やろうじゃないか会」の生徒とも、踊りを通じて交流が図られた。
参加した生徒は「特訓のおかげで、みんなの心が一つになり、自信を持って、元気いっぱいに踊れた。地域の人たちにも喜んでもらえたと思う」と笑顔で話していた。
同校の生徒は、この日の感謝の気持ちを胸に、来春、新たな船出の日を迎えることになる。
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栃木県 真岡北陵高校 農業クラブのみなさん
いちごの生産量日本一といわれる栃木県芳賀地方の中心都市・真岡市に、県立真岡北陵高校がある。今年、「100年の歴史でつくる新時代 常(とわ)に広がれ北陵の息吹」をスローガンに、創立100周年を迎える同校の歩みは、生徒と地域の交流の歴史といってもいいだろう。
本年においても、8月1日に生徒会役員らが真岡駅、市役所、真岡警察署の3施設に、日頃の感謝を込めてベコニアのプランターを25個ずつ贈っている。また、日頃の学びを生かした奉仕活動も積極的だ。この7月には、生徒が先生役となって、学校近くの西真岡保育園の園児に、野菜などの食べ物に感謝すること、食べることの大切さなどを伝える“交流授業”を行った。
同校が、校内で昼食を食べる際にあいさつをする「いただきます運動」を展開中の「農業クラブ」(農業関係の学科の生徒で構成)の活動の一環として、“交流授業”の開催を同保育園に打診し、快諾を得たもの。
当日は、クラブを代表して食品科学科2年生3人と、生物生産科1年生1人の4人が西真岡保育園を訪問。年長組の園児55人と元気な声であいさつした後、パソコンでイラストなどをスクリーンに映しながら、園児に「嫌いな食べ物はあるかな」と質問すると、園児からは「ピーマン」「ニンジン」などの答えが返ってきた。
続いて生徒が、「では食べてもらえなかったピーマンやニンジンは、どんな気持ちかな」と問い掛けると、多くの園児が「嫌な気持ち」「かわいそう」という答えが。そこで生徒が「食べ物はみんなにおいしく食べてもらうことが一番の幸せです。だから残さず食べましょう」と、やさしく呼び掛けると、園児は「ハイ!」と元気な声で答えていた。
4人の生徒は、初めは手探りの感じだったものの、次第に自分たちの授業に手応えを感じた様子で、今後もほかの幼稚園などで“交流授業”を実施し、「食べ物の大切さ」を呼び掛けていく考えだ。
「今日あるを感謝し,最善をつくす」を校訓とする同校では、普段の授業に加え、学校農場でつくっている 米や野菜などの収穫を全校挙げて祝う収穫祭などで、食べ物に感謝する教育を実施しており、今回の交流授業もその成果が表れたものといえる。
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兵庫県東播磨地域のほぼ中心に位置する小野市。算盤と家庭用刃物で知られるこのまちに、県立小野高校がある。今年創立105年を迎える同校の生徒は、校是の「明き、浄き、直き誠の心(明・浄・直)」を精神的な柱として、勉学や部活動につとめる他、地域との交流やボランティア活動も主体となって実践している。
放送部による地元ケーブルテレビ局との番組共同製作や茶道部による老人ホーム慰問、家庭科研究部の多彩なボランティア活動などは、その一例である。
今年7月には、20日に新体制になったばかりの生徒会が中心となって、同16日に発生した、新潟県中越沖地震の被災者を支援する募金活動を行った。
活動は、20日から生徒が補習で登校する7月末までの期間実施した。初日となった20日、1学期の終業式で生徒会が全生徒に募金を呼びかけると、すぐに多くの生徒が支援を申し出た。
同校生徒会はこれまでも国内外の大災害に対し、義援金を募る活動を続けてきた。特に今回は、生徒会の新体制最初の事業として、「何か被災者に役立つことをしよう」と役員一同がひとつとなって行動を始めた。そして期間中、「あなたの思いやりが多くの命を救い、たくさんの笑顔につながります」のメッセージを張り付けた募金箱を準備。登下校する生徒に支援の協力を訴えた。
生徒会顧問の教諭は「生徒会だけでなく、全ての生徒が、阪神・淡路大震災で、全国に人々に助けてもらった感謝の気持ちを表現できれば」と話し、同震災を記憶する最後の世代ともいわれる生徒らの「明き、浄き、直き誠の心」の発露に期待していた。
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埼玉県 八潮高校 ボート部のみなさん
埼玉県南東部、東京都との県境に位置する八潮市に、県立八潮高校がある。同校生徒は、学業にクラブ活動に、また地域との交流に、校訓の言葉通り「清純 真摯」に取り組んでいる。
地域との交流では、ごみゼロ運動等への参加や地元小中学校への出前授業など、多彩な活動を展開している。
今年7月末には、ボート部員が、三郷市との市境を流れる中川左岸の水辺のごみ拾いを実施した。今回、清掃活動を行ったのは、同部の艇庫と桟橋がある中川マリーナ(八潮市木曽根)周辺の水辺。ボート部の練習の場であり、桟橋はいわば「母港」。“いつもお世話になっているから”と、約30人の部員が参加した。その中には、“中川で頑張ったおかげ”と、今年8月の佐賀インターハイや10月の秋田国体に出場する選手も。
マリーナ周辺の水辺は、日頃からペットボトルや空き缶、発泡スチロールなどのごみが散乱しており、台風や大雨のあとは特にひどいという。
活動当日、練習を終えた部員たちは、無惨な水辺を少しでもきれいにしようと、ゴミ袋を手に清掃活動をスタート。時折、「なんだこれは!」と悲鳴に似た声が川面に響くなど、生徒らは悪戦苦闘。「ビニール袋に入った家庭ごみまである。やめてほしい」「なんで簡単に捨てられるのかなあ」と、心ない人の行為にあきれながらも、ていねいにごみを拾い集めていた。
ある部員は、「ここはボートからの景色がとてもいいし、気分もいい」と話し、「だからこそ、みんなの川をきれいにし、環境を守る気持ちを持ってほしい」と、強い調子で訴えていた。
八潮市では、商工会を中心に、多くの市民が参加して「日本一きれいなごみの少ないまち」をめざしている。八潮高校ボート部員の今回の清掃活動は、その一助になるものといえるだろう。
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岩手県 黒沢尻北高校 生徒有志のみなさん
yoki_kou_image01「燃える黒陵」を合い言葉に、文武両道を実践する学校として知られる岩手県立黒沢尻北高校。「健全な心身の育成」「豊かな教養と品性の陶冶」などを教育目標とする同校では、創立以来の伝統である「黒陵精神」を基盤にした、生徒の自主的活動を奨励している。
毎年9月に開催される文化祭「黒陵祭」も、生徒会を中心にすべて生徒の手によって企画・運営されている。
9月1、2の両日に開かれた今年は、生徒有志らが市内の福祉施設に入所する高齢者を招待、クラス展示やステージ発表などの案内役を務めた。
今回、生徒が招待したのは、介護老人保健施設北上きぼう苑(北上市本石町)のお年寄り8人。当日、車いすで来校したお年寄りは、生徒会役員や同校福祉活動委員、ラグビー部員ら生徒有志約20人の出迎えを受け、すぐに笑顔の交流が始まった。
初めに生徒の代表が「クラス展示や文化部の発表、運動部による模擬店などがあります。ゆっくり楽しんでください」とあいさつした後、校内の各展示場を見て回った。階段での車いす昇降は、ラグビー部員がサポートし、ガイド役は主に女子生徒が務めた。「お年寄りと目線を合わせて話すよう心掛けた」という生徒の丁寧な説明を受けながら、展示物を見つめるお年寄りは、同校生徒の力作、傑作に感心の様子だった。
また、茶道部の模擬店では部員がお点前を披露、招待客全員に抹茶を振る舞った。お年寄りの一人は「普段は外出する機会があまりないので、今日は本当に楽しい。お茶もおいしかった」と、孫のような生徒との交流に笑顔を広げていた。
生徒も「自分自身にとっても良い経験になった」と話し、今回のボランティア活動に意義を感じていたようだった。
昨年9月、「環境宣言」を行った同校では、環境にやさしい学校づくり推進すると共に、学校周辺の清掃活動などを通じて、地域の環境改善活動にも積極的に参画している。このような地域への貢献活動は、同校の伝統といえるもので、文化祭にお年寄りを招待した生徒の活動も、こうした「黒陵精神」を発揮したものといえるだろう。
下写真1
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