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善き事をした高校生達
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善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
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2008/01
 園児、大喜び! 保育園に「トトロ」人形をプレゼント 
(佐賀県 有田工業高校 デザイン科1年生のみなさん)
 戦前の仙台の街並みや暮らしを紙芝居に 披露会も好評 (宮城県 明成高校 調理科の生徒のみなさん)
 世界の子どもに幸せを 文化祭収益金をユニセフに寄付 
(宮城県 気仙沼高校 生徒会・文化祭実行委員会のみなさん)
 平和の願いを込めたキャンドル 長崎原爆資料館に贈る 
(岩手県 杜陵(とりょう)高校 通信制の生徒のみなさん)
 カメラで高齢者と交流 笑顔のできたて写真を贈る  (島根県 学生自治会のみなさん)
yoki_kou_image012010年に創立100周年を迎える千葉県立上総高校(君津市上)は、生徒と教職員一丸となって、地域に信頼される「特色ある学校づくり」をめざしている。その代表が、農業クラブの生徒を中心に展開している「花と緑で潤いのある街作り」をテーマにした「花いっぱい運動」だ。
上総高校では、地域交流活動に力を入れており、1996年からスタートした「花いっぱい運動」も、生徒だけで手掛けるのではなく、地域の人々と知恵を出し合いながら活動を続けてきた。
現在では、君津市役所や君津中央病院、アクアライン『海ほたる』など、合計12 ヶ所で活動しており、2003年「全国花いっぱいコンクール」文部科学大臣賞、2004年「全国花いっぱいコンクール」内閣総理大臣賞、2005年「全国花のまちづくりコンクール」農林水産大臣賞を受賞するなどの輝かしい実績を残している。
地域とのふれあい活動を通して「評価される喜びを知った」「学習への意欲が高まった」「学校生活が楽しくなった」「自分に自信が持てるようになった」という生徒が、昨年、新しく挑戦したのが動物をキャラクターにした花壇づくりだ。自分たちでデザインを考え、最初に取り組んだのは、同市の小糸公民館でクジラやテントウムシをかたどった花壇づくり。続いて6月25日には、木更津駅前に「證誠寺の狸ばやし」のタヌキをイメージキャラクターにした花壇づくりに挑んだ。タヌキの大きさは縦5m、横6mという巨大なもの。かずさふるさと塾、證誠寺狸ばやし保存会、木更津市役所など、地元のボランティアグループと協力しての製作で、タヌキの胴体はオレンジ色のマリーゴールド、腹と月は黄色のペチュニア、目・鼻・へそは赤紫色のコリウス、背景は夜空をイメージした青色のペチュニアを採用。約6時間かけて、満月の夜に踊り出すタヌキを完成させた。
市民からは「木更津駅前に新しい観光スポットができた」「これまでで最高!」と評判も上々で、新聞やテレビのニュースなどにも採り上げられた。
農業クラブでは、4人の執行部員が今回の花壇づくりの試みを「キャラクター花壇で楽しい花いっぱい運動」と題した作文にし、日本青少年研究所主催の「第15回いきいき活動奨励賞」に応募。見事、応募数235作品の中で最高賞の文部科学大臣奨励賞を受賞した。
同クラブの生徒は、今回の受賞を「先輩たちから今の私たちの活動までが認められ、うれしかった。この賞を受けて自慢にもなるし、今後の励みにもなる」と話す。そして「今回は『質を高めて楽しい花壇作り!』を目標にキャラクター花壇づくりに取り組んだ。これまでの花壇に比べて、地元の方々やマスコミからの注目度が高かったのは、キャラクター花壇という新しいアイディアを加えられたからだと思う」「今後も先輩から引き継がれてきた花いっぱい運動を発展させ、『花作りは街作り、地域作り』を合い言葉に、地域に愛される花壇をめざして活動を続けていきたい」と話し、新たな挑戦に向けて歩みだしていた。
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佐賀県 有田工業高校 デザイン科1年生のみなさん
佐賀県西部の焼き物の町として世界的にも知られる有田町に、県立有田工業高校がある。同校は1881年(明治14年)、地元有田の地場産業“窯業”の技術者を養成する工芸学校として設立された「勉修学舎」を前身とし、約130年の歴史を誇る。「勉修─愛し 創り 光れ」を校訓とする同校の生徒は、“生涯学び続ける(勉修)”ことを基本に“自らを大切にすると共に他人を思いやり(愛し)”“新しいことに積極的に挑戦し(創り)”“社会に貢献する人間になる(光れ)”ことをめざしている。中でも、奉仕の精神は豊かで、昨年の2学期、校庭の清掃とあいさつ活動を行ったバレーボール部員、摩耗した移動式校門の車輪を自主的に取り替えた機械科生徒、カンボジアへ運動靴を送ったり、文化祭の売上金をユニセフに募金したインターアクトクラブなどの活動は、その一例である。
昨年11月26日には、デザイン科の1年生たちが、近所のほんまち保育園の園児に、自分たちで作ったアニメ映画「となりのトトロ」の大型人形4体をプレゼントした。
これは、同月17、18日に開催された同校の文化祭の出し物として、1年生40人が1週間かけて制作したもの。土台は段ボールと新聞紙で作られ、その上に広用紙を張りペンキで色付けている。大トトロは高さ2m、ねこバスは長さ1mもあり、仕上がりは本物そっくり。
贈呈日には、デザイン科1年生の全員と教諭がほんまち保育園を訪問。園児らは、高校生のお兄さんやお姉さんからのビッグな贈り物に大喜びで、トトロに抱きついたり、ねこバスにのって遊んだりしていた。
当日参加した生徒は、園児の喜ぶ姿をうれしそうに見つめていた。同行した教諭は「子どもの笑顔を見ると、寄贈して良かった」と話し、ほんまち保育園の職員は「子どもたちの興奮はしばらくおさまりそうにない。本当にうれしい贈り物」と感謝していた。
贈られた「となりのトトロ」の人形たちは、同園の玄関前や教室などに飾られ、園児の遊び相手になっているという。
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宮城県 明成高校 調理科の生徒のみなさん
yoki_kou_image01宮城県仙台市青葉区の明成高校では、地域の人々や社会に貢献する様々な活動を行っている。そのひとつ、調理科生徒による「リエゾン・キッチン」がある。「地域に根ざした食育」を掲げ、生徒が地域の企業、行政などと連携(リエゾン)し「食」と調理師という「職」を考える取り組みだ。多彩な活動の中で、子どもたちに人気なのが、生徒オリジナルの紙芝居「お豆の気持ち」だ。「仙台味噌」になりたいと夢見る大豆3兄妹の物語で、小学生らに地元の食材を伝える活動などに使われている。
昨年11月、この「リエゾン・キッチン」で、県が新設した「みやぎ食育活動実践者表彰」で最優秀賞を受賞するなど、評価の高い同校生徒が、また新たな地域貢献活動に取り組んだ。
それが、戦前の仙台市中心部の街並みや暮らしを素材にした紙芝居の制作だ。これは、仙台市青葉区中央市民センターが主催した市民講座「仙台まちなみ 紙芝居をつくろう」に参加した同校生徒が、一般受講生と共に取り組んだもの。
昨年9月1日から全10回にわたって行われた講座で、生徒らは、06年度に同市民センターの主催講座「一番町まちなみ講座」で制作した、1938年(昭和13年)当時の仙台市中心部の地図などを活用。さらに、市中心部の商店主や戦前の仙台市を知る人に直接取材するなどして、紙芝居の脚本を書き、34枚の絵にまとめた。紙芝居の絵はすべて生徒の手描きで、仙台七夕の歴史や当時の子どもたちの遊び、長屋の暮らしぶりなどが表現されている。
そして、昨年の12月15日、「一番町◆物語」のタイトルで完成披露会が、青葉区中央市民センターで開催された。講座に参加した明成高校の生徒が読み手となって、紙芝居の幕が開き、制作に協力した市民たち来場者は、1枚1枚の絵にうなづいたりしながら当時の暮らしぶりを懐かしそうに見つめていた。
紙芝居を見た地元商店街振興会の役員は、「短期間で素晴らしい作品ができたのには驚いた。昔の記憶を若い世代に語り継ぐ大切さを感じた」と感激した様子。講座に参加し、紙芝居の制作に取り組んだ生徒は「原稿を考えたり絵を描いたりするのは大変だったが、達成感でいっぱい」「今まで話したことのない人とつながりが持て、視野が広がった。自分と同じ年代や若い人にぜひ見てもらいたい」「リエゾン・キッチンにも参加しているが、こうした地域に貢献する活動を今後も続けていきたい」と、笑顔で話していた。
なお、同市民センターでは、紙芝居「一番町◆物語」を商店街や学校、福祉施設などで上演し、仙台の歴史を学ぶ道具として活用していく計画という。
注:「一番町◆物語」の「◆」は、「ハートマーク」です。
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宮城県 気仙沼高校 生徒会・文化祭実行委員会のみなさん
宮城県気仙沼市の県立気仙沼高校は、2005年、鼎が浦高校と統合。「至誠励業 究理創造」を校訓に、新生気仙沼高校として、学校のみならず生徒も新たな試みに次々と挑戦している。
昨年秋には、文化祭「気高祭」の模擬店収益金などを、国際貢献の一環として、初めて日本ユニセフ協会に寄贈した。
生徒が贈った寄付金は、9月1日の気高祭の一般公開日に、3年生7クラスや運動部などが出店した模擬店での収益金と、3月に実施された気仙沼市の豪州短期語学研修に参加した2年生18人が、文化祭会場で行った募金活動の義援金などを合わせた22万3223円。
生徒会の文化祭実行委員会のメンバーがその使い道を検討した結果、文化祭を通して、病気や貧困に苦しむ世界の子どもたちのために少しでも貢献できればと、日本ユニセフ協会へ贈ることを決めた。
10月30日、同校で行われた贈呈式は、文化祭実行委員会と語学研修参加者ら生徒25人と教職員5人が出迎える中、日本ユニセフ協会宮城県支部から2人の役員が来校し、開催された。
同校の小野寺恭一校長のあいさつに続いて、文化祭実行委員会の委員長が、「決して大きな額ではありませんが、世界中の貧しい子どもたちが、一人でも幸せになってほしい」と語り、生徒や地域の人々の善意が詰まった募金を手渡した。ユニセフの役員から学校への感謝状が、実行委員長に贈られると共に、今回の募金がニューヨークのユニセフ本部を通じて、世界の子どもたちのために使われることやユニセフの活動内容などについての説明があった。
贈呈式に参加した生徒は、「ユニセフの方のお話で、世界の子どもの4億人は透明な水を知らず、5歳まで生きられない子どもは年間一千万人もいることを知り、悲しい気持ちになった。私たちがどれだけ幸せな社会で生きているかを改めて実感した」「私たちがいま普通に生活している同じ瞬間に、病気や飢えで苦しんでいる人たちがいることを考えながら生活しなければと感じた」という。そして、「まだまだ支援を必要としている人や地域は多い。勉強も大切だが、私たち高校生も世界の問題に目を向けることが必要と思う」と真剣な眼差しで話していた。
また、生徒会も「募金だけで満足せず、他になにができるかを考えたい」と決意を述べ、「将来様々な形で国際社会に貢献できるよう、使命感をもって勉強に励もう」と、全生徒に呼びかけていた。
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岩手県 杜陵(とりょう)高校 通信制の生徒のみなさん
yoki_kou_image01盛岡市の雅称「杜陵」(訓読みでは「もりおか」と読む)の名を持つ岩手県立杜陵高校。創立以来80余年の歴史を誇る同校は、全国初の単位制の定時制課程と通信制の高校として知られている。
世代も生活環境も多彩で幅広い生徒は皆、「熱意 誠意 創意」の校訓のもと、自己の責任で、自らをコントロールし、毎日の努力と継続する強い意志を持って、勉強や部活動などに励んでいる。自主自立の精神豊かな同校の生徒は、団結力も強く、特に、自宅学習が中心で、普段なかなか顔を合わせることの少ないことから、仲間との貴重な交流の時間をとても大切にしている。その一つが修学旅行だ。
同校通信制では、平和の尊さや戦争の悲惨さを学ぶため、4年に1度、長崎への修学旅行を実施している。
昨年12月に行われた修学旅行には17人の生徒が参加した。生徒らは、旅行前の事前学習で、長崎では毎年8月9日の「原爆忌」前夜の8日に、長崎市松山町の平和公園にある「平和の泉」で、長崎市内の小・中学生などが手作りしたキャンドル数千本に火を灯し、原爆の犠牲者を慰霊し、世界へ平和の思いを発信するイベント「平和の灯(ともしび)」が開かれることを知った。
生徒たちは、「私たちも平和の尊さに対する意識を受け継ごう」と、キャンドルを長崎原爆資料館(長崎市平野町)に贈ることにした。そして12月2日、全員で同館を訪問。館内を見学した後、「平和な日が続きますように」「戦争は人間のためになりません」「涙より笑顔で過ごせる日を」などのメッセージを書き入れたキャンドル200個を、同館の職員に贈呈した。
その後、平和公園を訪れた生徒らは、杜陵高校通信制の全生徒で折った千羽鶴も献納。被害者の冥福を祈った。
長崎で原爆の悲惨さと被爆者の思いを知り、生徒は、「岩手からも平和の願いを伝えたいと思った」「戦争は二度と起こしてはいけない」と平和の誓いをあらためて胸に刻んだ。
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yoki_kou_image01人を結び、地域を結ぶ「世界を結ぶご縁都市」をめざす島根県出雲市。この同市の考えを形で現したのが、簸川郡斐川町の学生だ。
昨年12月13日、同校の学生は、学校近くの高齢者施設「なのはな園」デイセンターのお年寄りと、ご縁を結ぶ交流のひとときを楽しんだ。
「なのはな園」を訪問したのは、同校の学生自治会メンバーや学校長など9人。デイサービスを利用するお年寄り21人とご縁を結ぶ仲介役となったのが、写真だ。
学生は、交流会場に持ち込んだパソコンやプリンターなどの機器をセットし、デジタルカメラを手に、お年寄りと会話しながら笑顔の一瞬をパチリ!。すぐにパソコン処理してプリントしたばかりの写真を、お年寄りにプレゼントした。
写真を見たお年寄りは、一層の笑顔で、孫のような学生に感謝していた。
同園を訪問した学生は「祖父母とは普段、一緒ではないので、初めは戸惑ったが、写真が会話を弾ませてくれた。お年寄りと交流するのは楽しい」「笑顔のお年寄りは素晴らしい。また来たい」と、喜んでいた。
なお、当日は、交流会に先駆けて、学生自治会からなのはな園に対し、11月に同校で開かれた学園祭のバザーの収益金の一部2万円が贈呈された。自治会メンバーは、こうしたボランティア活動に今後も力を入れていきたいと、力を込めて話していた。
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