トップページに戻る高校を探す > 善きことをした高校生達 
善き事をした高校生達
近くの学校を探してみよう
善きことをした高校生達
誰かのために行動することは、意外と簡単だ
「善きことをした高校生達」では、勇気を出して誰かのために行動した高校生たちのエピソードを紹介している。彼らの活躍を読めば、キミの心にもきっと感動が広がるはずだ。
善きことをした高校生達 一覧へ
2008/05
 交通安全を願う手作りの「無事カエル」人形が、高校総体の記念品に 
(埼玉県 菖蒲高校 全校生徒のみなさん)
 迷路のゴールは国際貢献 文化祭の収益金をユニセフに寄付 (香川県 琴平高校 1年2組のみなさん)
 地元特産の白ナスの「栽培・商品化・普及」を研究、全国大会で発表 
(新潟県 西川竹園高校 家庭クラブのみなさん)
 地域の人々や保護者を招き、優雅なお茶会を開く (兵庫県 淡路高等学校一宮校 茶道部・箏曲部のみなさん)
 気持ちを込めた読み聞かせで、子どもたちを絵本の世界に (福島県 磐城高校 おはなし宅急便のみなさん)
yoki_kou_image011978年、埼玉県立菖蒲高校家庭科部の生徒によって、1匹のカエルが誕生した。名前は「無事カエル」。当時、全国の高校生の間で交通事故が多発し、社会問題になり始めていたことに心を痛めた同校生徒が、“交通事故をなくすために、自分たちにもできることがあるはず”、と考えだしたのがマスコット人形の「無事カエル」だった。心を込め自分たちで手作りし、翌年、教職員にプレゼントしたのをきっかけに、1980年5月、校門近くで「笑顔で無事に家に帰って」と地元の人々に配布し、交通安全を呼びかける本格的な運動をスタートさせた。
生徒に「無事カエル」をプレゼントされた北海道のドライバーから、久喜警察署に「高校生の笑顔と「無事カエル」のひょうきんな表情のおかげで、眠気に負けず無事に帰れた」とお礼の電話があるなど、生徒の「無事カエル」に託した想いは、着実に、確実に実を結び始めていった。
初代マスコットから数えて現在は3代目で、スマートになった。作り方は、2枚のフェルトの間に綿を詰めて縫い合わせ、目、ほお、口、ちょうネクタイをつける。縦横5センチほどの大きさで、一つ一つ手作りのため、表情は様々だ。ほぼ毎年、春と秋の交通安全週間で配布する他、2001年からは、同校のある菖蒲町内の新小学1年生全員にプレゼントするなど、毎年約1000個の「無事カエル」が、全校生徒の手によって生まれてくる。
この同校生徒の活動は、久喜警察表彰や県教育委員会教育長表彰の他、埼玉県知事からも3回表彰を受けるなど、県下でも高く評価されており、昨年5月には、今年の夏に同県で開催される「彩夏到来 08埼玉総体」の記念品として「無事カエル」が選ばれた。
「高校生一人一役活動県実行委員会」が、「全県の高校生が同じものを手作りできる」「けがや事故にあわず、無事に帰ってもらいたいという思いも込められ、記念品に最適」として選定した。
高校総体に出場する選手や監督などに配られるもので、3万5000個が用意される。制作は特別支援学校を含む県内193の高校が協力し、昨年秋からスタート。菖蒲高校の生徒は、 周辺校の生徒を集めて講習会を開くなど指導役も担当している。また、同校の割当ては300個で、全校生徒が一人1個作る勘定になる。生徒は「菖蒲高校は2年後に廃校になってしまうが、選手と一緒に全国に帰っていくカエルとともに、その名が残ってくれればうれしい」「高校総体が無事故で終わることを祈り、心を込めて作っています」と話す。同校の教諭は「生徒数も減り、年間1000個を維持するのも大変なのに」と、生徒のがんばりに拍手を贈る。
「その気になれば、やり直しができる学校」として、「社会生活をしっかり送る力(適応力)の育成」を目標とする菖蒲高校。2010年に廃校となる同校だが、この教育精神は、社会貢献の一環として30年間作り続けてきた「無事カエル」と共に、生徒らの心に生き続けていくに違いない。
下写真1下写真2
ページの先頭へ
香川県 琴平高校 1年2組のみなさん
全国の“こんぴらさん”の総本山、金刀比羅宮の門前町、香川県琴平町は、「心のまち・琴平町」をシンボルテーマに、“うるおいと安らぎと豊かさを実感できる”まちづくりを進めている。同町に1937年に創立した県立琴平高校も、特色ある学校づくりの一環として、悠久の歴史と香り高い文化が根付く琴平地域を、心から愛し、未来へ寄与する生徒の育成をめざした教育に取り組んでいる。生徒も、地域の期待に応え、ボランティア活動など地域に貢献する活動を展開している。そして、地域社会や地域の人々を思いやる同校生徒の心は、世界の恵まれない子どもたちにも向けられはじめている。
最近では、1年2組(現2年生)の生徒ら35人が、昨年9月に開催した同校文化祭(琴高祭)のイベントで集めた収益金を、日本ユニセフ協会香川県支部に寄付した。
1年2組の生徒は、昨年の琴高祭で教室を使った“迷路”を企画。この際、世界中の全ての子どもたちが健康に、平和に暮らせるよう活動しているユニセフに協力するため、募金活動を実施することにした。
そして2組の生徒は、文化祭に訪れた生徒や地域の人々に、ユニセフへの募金協力を呼び掛けを行い、迷路への入場料として義援金を募った。期間中に集まった浄財は4300円になり、このほど、日本ユネスコ協会香川県支部の代表を同校に招き、贈呈式が行われた。
式では、1年2組の生徒代表が、世界の子どもたちの命と成長が守られ、教育が受けられるよう願って、同協会県支部代表に義援金を手渡した。2組の生徒や多くの市民から寄せられた募金を手に、支部代表は、世界全体で貧困などの理由により3秒に1人の子どもが亡くなっている現状を説明。「皆さんの温かい心に感謝します。たくさんの命を救うため、大切に活用します」とお礼を述べた。
今年5月には、サイクロンに襲われたミャンマーや、大地震で甚大な被害を受けた中国四川省などでは、多くの子どもたちが犠牲となったばかりでなく、今も命の危機にさらされており、日本ユネスコ協会では、市民に支援を呼びかけている。琴平高校の生徒の間からも、何かしなければ、の声が出ているという。
ページの先頭へ
新潟県 西川竹園高校 家庭クラブのみなさん
yoki_kou_image01新潟市西蒲区の新潟県立西川竹園高校は、「清らかに、朗らかに、健やかに」を校訓とし、1967年に開校した。“たくましく自主性のある人間の育成”“調和のとれた個性豊かな人間の育成”“相互の敬愛と協力により社会の発展につとめる人間の育成”を教育目標としており、その精神は、生徒の心にしっかりと根付いている。
その一つが同校家庭クラブによる「白ナス」の研究だろう。
美しい白肌が特徴の「白ナス」は、同校の地元、西蒲原地域の農家で昭和初期から栽培されてきたが、一般的なナスに比べ小型で、収穫量も少ないことから作付けも年々減少。最近では西蒲原地域のごく一部の農家が種取をし、保存してきた「幻のナス」という。
同校家庭クラブの生徒も、西蒲原地域に住んでいるものの「白ナス」を全く知らなかったという。そこで、地元のより多くの人に知ってもらい、「“幻のナス”を地域の特色ある逸品として広め、育てていこう」と、研究テーマに選んだ。
研究1年目は、「白ナス」の特徴を生かした料理をテーマに取り組んだ。「白ナス」は、一般的なナスより糖度が高く、加熱すると甘さがより一層高まり、食感はとろっとまろやか。「絶品!」(家庭クラブの生徒)という特性を生かし、ムースやマフィンを考案。地域で開かれた白ナスの試食会などで披露し、好評を得た。
2年目の昨年は、白ナス農家から苗10株を頂戴し、学校の敷地で栽培し、そのナスで何か新しい商品を開発して、普及させることを目標とした。栽培は順調に進み、約200個の実を収穫することができた。
そして、毎日同校の昼食時パンを販売に来る地元のパン屋さんの協力を仰ぎ、「白ナス」を使った新しいパンの開発に取り組み、甘く煮て小さく刻んだ実を生地に練り込んだ「白ナスロールパン」を商品化。同店と学内で販売した。
昨年9月には、旧岩室村で開催された農業イベントに参加。「西川竹園高校の白なす販売・体験コーナー」を設けて、「白ナスパン」を販売した。さらに、小さな子どもたちにも体験できる白ナスぬりえや白ナスのキャラクターマスコット作り、オーブンで焼いて作る白ナスキーホルダーといった体験コーナーも設け、交流・普及に努めた。
3年目の今年は、普及活動に重点を置き、最初の活動として、4月28日に同区の鎧郷保育園を訪問し、園児と保護者に「白ナス」PRした。当日は、生徒が制作した「白ナス」の着ぐるみも登場し、園児は大喜び。ナスの由来や特徴をまとめたパネルシアターの上演では、保護者たちの関心を集めた。
そして、同校家庭クラブは、今年7月31日〜8月1日に鳥取県で開催される「第56回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会」に、北陸・中部ブロック代表として出場し、この3年間の集大成を発表することになった。
同大会は全国高等学校家庭クラブ連盟(東京)が主催し、全国九ブロックの予選で選ばれた13校が出場する。
大会当日は、地元特産「白ナス」の「栽培・商品化・普及」を目指したこれまでの研究活動に加え、4月28日の鎧郷保育園での模様や6月ごろに予定している同園での白ナス料理試食会の様子も盛り込むことにしており、発表は、研究の中心となった2、3年生7人が行うことになっている。参加する生徒は、「甘くておいしい白ナスを日本中にアピールしたい」と話し、3年間の研究成果を全国の舞台で披露するため、今日も熱心に研究に励んでいる。
下写真1下写真2
ページの先頭へ
兵庫県 淡路高等学校一宮校 茶道部・箏曲部のみなさん
淡路市郡家の県立淡路高等学校一宮校は、「礼節」「思いやり」「手づくり」をキーワードとする教育を推進している。生徒も学校の方針にしっかりと応えており、そのあらわれが積極的なボランティア活動だろう。
独居老人との文通や手づくりのお菓子を持参しての訪問活動は、20年余りも全校生徒によって受け継がれてきた。また、恒例となった「淡路島全島一斉清掃」では、多賀の浜海水浴場のゴミ拾いと草刈りを全校生で実施している。その他、老人ホーム訪問、各種募金活動などは、いずれも生徒の発意でスタートした。活動への参加も個人、クラス、クラブ、さらに全校レベルでと多岐にわたっており、地域の人々からも高い評価を得ている。
今年4月25日には、「藤の棚茶会」が催された。お茶会は、毎年藤の花が咲く頃に開かれており、地元のグループホームや特別養護老人ホームのお年寄り、共同作業所の入所者たちの他、地域の人たちや保護者らが招かれ、茶道部の部員14人が交代でお点前を披露した。招待客らは、薄紫色の藤の花が咲き出した中庭の藤棚の下で、箏曲部の部員27人が演奏する「千鳥の曲」「日本のわらべ唄」などの琴の調べを聴きながら、楽しいひとときを過ごした。
茶道部の部員は「一生懸命、お茶をたてました。楽しいひとときになればうれしい」と話す。また、グループホームの入所者と一緒に訪れたお年寄りは「孫のような高校生の温かいもてなしに、心がなごみました」とにこやかに話し、「藤棚の下でのお茶会、楽しみにしています。毎年続けてほしい」と語っていた。
「藤の棚茶会」には、全校生徒や他校の茶道部の生徒も参加し、琴の音が静かに流れる中、心豊かな時間を楽しんだ。
ページの先頭へ
福島県 磐城高校 おはなし宅急便のみなさん
yoki_kou_image01「和を以て貴しとなす=以和貴」の精神をまちづくりの基本とする福島県いわき市に、創立以来110年以上の歴史を誇る県立磐城高校がある。同校は、県下有数の進学校であると共に、全国大会でも活躍したことのある野球部、サッカー部、ラグビー部や吹奏楽部などをはじめとして、部活動の盛んな高校である。加えて、同校の生徒は、授業や部活動の合間に、社会貢献活動にも積極的に参加している。
今年4月1日には、2年生の同級生でつくるボランティアグループ「おはなし宅急便」が、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」内にあるいわき総合図書館・児童ライブラリーの「おはなしの部屋」で、子どもたちのために絵本の読み聞かせ活動を行った。
このボランティア活動のきっかけは、昨年夏の課題の絵本づくりだった。自分たちの手で絵本をつくる中で、絵本の魅力を知った5人の生徒が、子どもたちに絵本や紙芝居の面白さ、素晴らしさを伝えたいと、ボランティアグループ「おはなし宅急便」を立ち上げた。
現在は、月に1度の割合で、「おはなしの部屋」で読み聞かせ活動を実施している。4月1日の読み聞かせ会には、子どもや保護者約50人が来場。同図書館が所蔵している「ゆうたはともだち」や「うしろにいるのはだあれ」「フレデリック」などの絵本や紙芝居を、生徒が情感込めて朗読し始めると、子どもたちは夢中になって耳を傾け、絵本の世界に引き込まれていった。
目を輝かせて聞き入る子どもたちの姿に、「おはなし宅急便」のメンバーは、この活動の意義を感じるという。そして、子どもたちに絵本や紙芝居をもっと楽しんでもらおうと、今後も朗読の仕方などの勉強を重ねながら、地に足を着けた活動を続けていく考えだ。
下写真1下写真2
ページの先頭へ
あなたのまわりの素晴らしき高校生・善きことをした高校生をご紹介ください。
掲載につきましては、小社にて検討させて頂くことがあります。
メールに氏名(団体名)、都道府県、高等学校名、学年、あなたのお名前、お電話番号、住所、情報源、記事内容をご明記の上、「日本の学校」編集部へお送りください。
この内容についてのお問い合わせ・ご感想ははこちらまで( webadmin@js-corp.co.jp )
ページの先頭へ
このサイトについて
運営会社について
関連サイトのご案内
株式会社JSコーポレーション
専門学校・大学・短大の進学情報の決定版
資料請求できる学校一覧
北海道東北関東・甲信越中部近畿中国・四国九州・沖縄